さまざまな領域の専門性が集結し、新しい世界を表現
現代アートに限らず、デザイン、ゲーム、AI研究などの領域で高く評価されるアーティスト、クリエイター12組が、生物学、地質学、哲学、音楽、ダンス、プログラミングなどの領域とのコラボレーションを通して制作した作品が一堂に会します。最新のテクノロジーと現代アートの関係性を、多様なフィールドが融合した展覧会というプラットフォームで体験できます。
アートやメディア・アートのプライズの受賞者多数
キム・アヨンは《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》(2022年)で、メディア・アート界の世界的な賞である、アルス・エレクトロニカ賞のニュー・アニメーション・アート部門で2023年にゴールデン・ニカ賞(グランプリ)を受賞、2024年には韓国国立アジア文化センター(ACC)の第1回フューチャー・プライズを受賞しました。ルー・ヤンは2022年のドイツ銀行グループアーティスト・オブ・ザ・イヤーを、シュウ・ジャウェイ(許家維)は2024年のアイ・アート&フィルム・プライズ(アムステルダム、アイ・フィルム・ミュージアム)を、そして、ケイト・クロフォードとヴラダン・ヨレルは《帝国の計算:テクノロジーと権力の系譜 1500-2025年》(2023年)で、アルス・エレクトロニカ賞の中でもメディア・アートに革新をもたらしたアーティストを表彰するS+T+ARTSのグランプリを受賞しています。
デジタル+リアルの世界を往来
最新のデジタル映像作品だけでなく、平面作品や立体作品、インスタレーションなど、リアルに実在する作品も多く展示され、展覧会はデジタル空間と現実空間を往来する体験となります。
インタラクティブな作品に観客が参加。インディー・ゲーム・コーナーも
キム・アヨンの《デリバリー・ダンサーズ・スフィア》ゲーム版やAIキャラクターとの対話に挑戦できるディムートの《エル・トゥルコ/リビングシアター》(2024年)などインタラクティブな作品に参加できます。また、インディー・ゲーム(※1)・コーナーでは、メディア・アーティストであり、本展アドバイザーである谷口暁彦が「私と他者」の二者の関係性をテーマにゲームをセレクトします。初心者でも楽しめるゲームを、来場者同士で実際にプレイすることができます。
※1 インディー・ゲーム(indie game)
個人または少人数の開発者が作った、メジャーなゲームにはない実験志向の強いゲーム。