中村宏氏
戦後日本を代表する現代アーティスト30名以上へのインタビューと、彼らの絵画、写真、映画などの作品を織り交ぜて、アートの視点から多面的に戦後の日米関係を振り返るドキュメンタリー映画「ANPO」。森美術館では、この映画の特別上映を、9月の公開に先駆け、8月10日(火)に開催します。
ANPO:当時の日本をアーティストがどう表現したのか?
この映画では、日本で生まれ育ったアメリカ人リンダ・ホーグランド監督が、六十年安保闘争当時を知るまたは考えるアーティストたちの証言と作品を通して、日本とアメリカの関係の問い直しを日本人に迫ります。ニューヨーク上空を旋回している数多の零戦を襖絵として描いた会田誠、そして横須賀の米軍基地や被爆者の遺品を撮影する石内都などが出演。日米安全保障条約について言及する日本の現代美術作家が数少ない中、彼らの声を聞くことができる貴重な機会といえるでしょう。
また当日は、「ANPO」のスクリーニングに続いて、監督のリンダ・ホーグランドと、本作に出演したアーティストの石内都、50年代の米軍基地闘争をルポタージュ絵画として描いた中村宏の3名が登場し、トークセッションを行います。日米安保や自身の作品の表現などについて語ります。ぜひご参加ください。
石内都氏
アージェント・トーク/URGENT TALK 「映画 『ANPO』 スクリーニング&トークセッション」のご案内
日時: 2010年8月10日(火)19:00~21:30終了予定 ※開場18:30
会場: 森美術館展示室内(六本木ヒルズ森タワー 53F)
料金: 一般1,000円 、MAMCメンバー 無料
(当日18:30より、3F チケットカウンターにて先着順販売。事前予約なし。)
主催: 森美術館
協力: アップリンク
お問い合わせ:森美術館 学芸部パブリックプログラム(月-金 11:00-17:00)
電話:03-6406-6101(直通)Email: ppevent-mam@mori.co.jp
※当日は森美術館の展覧会はご覧いただけません。
※席に限りがありますのでご注意ください。
■「アージェント・トーク」について
森美術館では、新しいトーク、ディスカッション、スクリーニングのシリーズ「アージェント・トーク」を始めます。グローバル化や情報化が進み、私たちの周りはおびただしい量の情報に溢れています。もはや誰もその全貌を把握することができない状況のなか、個別の断片的な情報や経験を個々人の問題意識とともに持ち寄り、それらをリアルな日々の実践へと活かしていくためのディスカッションの場がこれまで以上に求められていると考えます。
「アージェント・トーク」は、世界各地で意義深く、革新的な活動をしているアーティスト、キュレーター、批評家、活動家などを囲み、今議論すべきアージェントな課題をカジュアルに話し合うための新しいプラットホームです。開催は不定期。その都度、森美術館のウェブ、ブログ、ツイッターを通してご案内します。
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