《反射する港》
手漕ぎ式のボートが、水に揺れながら漂う様子を見て、展示室の中に、船着き場が現れたのかと思うでしょう。しかし実際にそこに水はなく、水面に映っているように見える反射イメージも、上部のボートと同じ素材でできた立体物なのです。
日本初公開《建物》
「重力に逆らって、軽々と壁にぶら下がってみたい。」そんな願いを叶えてくれる、参加型のインスタレーションです。床に横たわった建物のファサード(壁面)に寝転がると、その姿が鏡に映し出されます。
新バージョン《教室》
本展のために制作される新作。少子化や地方の過疎化を背景に、廃校となった学校の教室が舞台の作品です。ガラスで仕切られた2つの部屋の一方に入ると、ガラスに自身の姿がうっすらと映り込み、まるで亡霊となった自分が、もう一方の廃墟と化した教室にいるかのように見えます。
新作《試着室》
まるで迷路のような体験型のインスタレーションです。試着室の中に入ると、前方と左右に姿見が。しかし自分の姿は映っておらず、代わりにどこまでも試着室が続いています。試着室を彷徨う中で、自分が鏡の外と内のどちらにいるのか、自己と他者の区別さえも曖昧になっていきます。
日本初公開