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1分でわかる森美術館10周年記念「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」

これってアート?疑うことからはじめよう「アウト・オブ・ダウト」

森美術館の「六本木クロッシング展」は、東京、そして広く日本のアートシーンから、最も注目すべきクリエイターを2~3年ごとに紹介する展覧会です。

シリーズ初の試みとして、海外からゲスト・キュレーター2名を迎え、森美術館キュレーターとの共同企画により開催する本展。3人が導き出したテーマは「アウト・オブ・ダウト」。社会的な意識が高まっている現在の日本において、あらゆる社会通念や既存の制度に向けられた「疑念=ダウト」は、様々な議論や多くのものを生み出す原動力になっています。

第4回目の「六本木クロッシング」は、「アウト・オブ・ダウト」がキーワード。本展を担当する3人のキュレーターがこの言葉に込めた思いとは?

「アウト・オブ・ダウト」の「ダウト」は、ネガティブとポジティブの二面性を持つ複雑な言葉。例えば「get out of doubt」は、不可解で不確かな状況から脱出すること、反対に「run out of doubt」は、これ以上疑念を抱きたくないという疲弊感を意味します。
本展では「ダウト」という概念に着目し、現代の日本の社会やアートをあらためて問い直し、物事の真理や本質を明らかにしていきます。

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左より、ルーベン・キーハン、片岡真実、ガブリエル・リッター

左より、ルーベン・キーハン、片岡真実、ガブリエル・リッター

本展の見どころをご紹介

参加アーティスト29組が投げかけるそれぞれの「ダウト」。展覧会をより深く理解するための4つのキーポイント。

本展は、日本の現代美術の立ち位置をグローバルな視点から見つめるため、日本のアートシーンに精通した海外の30代のキュレーター、ルーベン・キーハン、ガブリエル・リッターが参画。出展するのは国内だけではなく、日系/在外アーティストを含む、より多角的な観点から選ばれた29組のアーティストたち。展覧会を鑑賞するにあたり、注目したいキーポイントを4つご紹介します。

社会的、歴史的文脈の再訪

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ナンセンス

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日本の自然観と不可視のエネルギー

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ポスト・オブジェクト

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左から 風間サチコ 《獄門核分裂235》 2012年、丹羽良徳 《ルーマニアで社会主義者を胴上げする》 2010年、岩田草平×プロマイノリティ 《アディバシの家》 2010年、田島美加 《エキストラ》 2009年

「六本木クロッシング展」とは?

森美術館の「六本木クロッシング」は、3年に一度、日本のアートシーンを総覧!定点観測的な展覧会として、2004年以来開催してきたシリーズ展

現代美術を中心に、絵画、彫刻、デザイン、ファッション、建築、メディアアートなど多様なジャンルから、いま最も注目すべきアーティストを紹介する「六本木クロッシング」。毎回、複数のキュレーターが企画に参加し、長いキャリアをもつベテランから新進気鋭の若手まで、時代を代表するにふさわしいアーティストたちを選出しています。さまざまな作品が「交差(クロッシング)」し、新しい創造力や対話を生む本シリーズ。アートの最新動向を知るうえで、見逃すことのできない展覧会です。

<過去の「六本木クロッシング」>

六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004

2004年2月7日(土)~4月11日(日)
六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004

六本木クロッシング2007:未来への脈動

2007年10月13日(土)~2008年1月14日(月・祝)
六本木クロッシング2007:未来への脈動

六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?

2010年3月20日(土)~7月4日(日)
六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?