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アーティスト・作品紹介


アーティストインタビュー

(1)岩田草平×プロマイノリティ

(2)笹本 晃

(3)田島美加

(4)遠藤一郎

(5)風間サチコ

(6)中村 宏

(7)丹羽良徳

(8)流井幸治

(9)柳 幸典

(10)小泉明郎

(11)下道基行


出展アーティスト ※アーティスト・グループ名/姓のアルファベット順

  • 赤瀬川原平(1937年神奈川生まれ、東京在住)
  • アキラ・アキラ(1981年兵庫生まれ、オーストラリア在住)
  • 新井 卓(1978年神奈川生まれ、在住)
  • 荒川 医&南川史門(1977年福島生まれ、アメリカ在住 [荒川]/1972年東京生まれ、在住 [南川])
  • 朝海陽子(1974年東京生まれ、在住)
  • 千葉正也(1980年秋田生まれ、神奈川在住)
  • 遠藤一郎(1979年静岡生まれ、「未来へ号」にて生活)
  • サイモン・フジワラ(1982年イギリス生まれ、ドイツ在住)
  • 岩田草平×プロマイノリティ(1979年和歌山生まれ、東京在住 [岩田]/2012年結成、東京およびインドの西ベンガルを拠点に活動 [プロマイノリティ])
  • 泉 太郎(1976年奈良生まれ、東京在住)
  • 金氏徹平(1978年京都生まれ、在住)
  • 風間サチコ(1972年東京生まれ、在住)
  • 小林史子(1977年東京生まれ、在住)
  • 小泉明郎(1976年群馬生まれ、神奈川在住)
 
  • 満田晴穂(1980年鳥取生まれ、東京在住)
  • 森 千裕(1978年大阪生まれ、東京在住)
  • 中平卓馬(1938年東京生まれ、神奈川在住)
  • 中村 宏(1932年静岡生まれ、東京在住)
  • 中村裕太(1983年東京生まれ、京都在住)
  • 丹羽良徳(1982年愛知生まれ、東京在住)
  • 奥村雄樹(1978年青森生まれ、ベルギー在住)
  • プロジェクトFUKUSHIMA!(2011年結成、福島を拠点に活動)
  • 流井幸治(1976年京都生まれ、オーストラリア在住)
  • 笹本 晃(1980年神奈川生まれ、アメリカ在住)
  • 下道基行(1978年岡山生まれ、愛知在住)
  • 菅 木志雄(1944年岩手生まれ、静岡在住)
  • 田島美加(1975年アメリカ生まれ、在住)
  • 高坂正人(1977年オーストラリア生まれ、在住)
  • 柳 幸典(1959年福岡生まれ、広島在住)

作品

風間サチコ
《獄門核分裂235》
2012年
撮影:宮島 径
Courtesy: Mujin-to Production, Tokyo

日本の原発政策にまつわる現代史を痛快に暴き出す風刺的木版画。政治へ対する意識を強く喚起させる若き絵師

岩田草平×プロマイノリティ
《アディバシの家 原型》*
2010年

電気も水道もないインドのサンタル族に魅せられ、アートが持つ国境や身分を超える力を世界に伝えるアーティスト

遠藤一郎
遠藤一郎と《未来へ号バス》*
2011年

真っ向から真剣に「未来」に夢を抱く男。新たな不可能への挑戦のステージは海!

柳 幸典
《ユーラシア》
2001年

近代文明と産業化社会、混迷する現代社会の矛盾を、島を拠点にした壮大なプロジェクトで明らかに

金氏徹平
《Ghost in the Liquid Room (lenticular) #1》
2012年
Courtesy: ShugoArts, Tokyo

いろいろな素材や技法から、かたちが現れたり消えたり

田島美加
《エキストラ》*
2010年
Photo: Jason Mandella
Courtesy: Sculpture Center, New York

絵画、彫刻、パフォーマンスが融合。エキストラは棚のなかで待機

中村 宏
《島[旧題《沖縄島》]》
1956年
浜松市美術館蔵

社会状況を反映したルポルタージュ絵画、沖縄戦を主題にした、アーティスト23歳の作品!

サイモン・フジワラ
《岩1:時間について考える》
2013年
太宰府天満宮蔵、福岡
Photo: Sakai Sakiho (albus), Nakata Junko (albus)
Courtesy: TARO NASU

岩に宿る霊を信じてきた古来の自然観。信じることと疑うことの壮大な物語

プロジェクトFUKUSHIMA!
《福島大風呂敷》
2011年
撮影:椎木静寧

「未来はわたしたちの手で」。福島に向き合い、考え、音楽や詩やアートで発信する!

菅 木志雄
《間連空》*
2010年
展示風景:ギャラリー604、釜山
撮影:佐藤 毅

欧米での再評価が高まる、「もの派」の代表作家のひとり。〈もの〉の本質を静かに問いかける

高坂正人
《Return to Forever (Productopia)》*
2009年
Photo: John Brash

日常とアート、日本とオーストラリア、美術と音楽が一体化したインスタレーション

小林史子
《Homing-Melbourne》(部分)*
2008年

かつて誰かが座っていた椅子。それらが絶妙なバランスで固定されたインスタレーション

* 参考作品


プログラム風景:AIT「ミングリアス」

プログラム風景:blanClass 2013.6.1.[ステューデントナイト vol.9]

プログラム風景:CAMP「Simulation room #2」

ディスカーシブ・プラットホーム ※日本語のみ

ステイトメント

独自の教育システムを実施するNPO、特定の場所を持たずに不定期に議論の機会を設けているグループ、2000年以降に開催されたトリエンナーレのボランティアグループを前身とする団体、東日本大震災後に東京から移住した個人が設立したもの、さらには多様なジャンルの表現者が住まうシェアハウスなど、国内各地で“議論のためのプラットホーム”が拡がりを見せています。作品展示や販売を活動の中心としてきた従来の美術館やギャラリーといったアートスペースとは異なり、そこでは若い世代のアーティストやアートファンが、アートと社会の新しい関係性を模索するためのプラットホームが形成されています。
「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」の関連プログラムとして構想された「ディスカーシブ・プラットホーム」は、結果ではなく、プロセスとしての「議論」そのものを、展覧会に出品されている作品と同様にひとつの創造的表現としてとらえ、世代を超えてさまざまなバックグラウンドの人たちと、同時代について考えるためのプラットホームです。企画には、2000年以降東京を中心に活動してきた特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]、blanClass、CAMPの3グループを迎え、森美術館とともに、今日の日本の現代アートの動向について長時間にわたり議論を重ねてきました。そこから生まれた10以上のプログラムは、各グループのこれまでの活動を基軸に、森美術館とのコラボレーション企画よる新しいプログラムも含み、内容的には「格差」、「労働」、「ジェンダー」など芸術生産の周辺にある課題についても話し合います。さらに、企画チームが活動の動機や目的に共感した、他にはない魅力ある活動を展開するグループを、国内各地から29件選出しました。むろんリストは限定的なもので、これ以外にも国内外に紹介すべきグループが多く存在していると考えています。
「ディスカーシブ・プラットホーム」をとおして、ひとつの結論を見出すのではなく、今日の日本のアートシーンが抱えている多種多様な課題が浮き彫りになることを期待しています。

  特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト](堀内奈穂子)
blanClass(小林晴夫)
CAMP(井上文雄)
森美術館パブリックプログラム(白木栄世、水田紗弥子)

特定非営利活動法人アーツイニシアティヴトウキョウ[AIT/エイト]

AITは、2002年の立ち上げ以来、東京に必要なのに存在していなかったアートのプログラムや仕組みを考えてきました。当時はまだ珍しかった現代アートの学びの場である「MAD(Making Art Different)」や、アーティストやキュレーターが移動し、一定期間別の土地に滞在するアーティスト・イン・レジデンスプログラムは、活動を重ねる中で国内外問わず、多くのアーティストやキュレーター、受講生のネットワークや知の回路をつくってきました。
今回のディスカーシブ・プラットホームでは、日本のさまざまな場所で行われている実験的な学びの場や、草の根的な活動をただ紹介するのではなく、まずは私たちが互いに深く学び合うことを目的のひとつとしています。そして、作品に限らず新たな表現が生まれるまでの思考や社会背景を考察し、それを形にする試行錯誤の過程を丁寧に眺めることで、新たなアートの見方・関わり方を発見できる場になればと思います。

blanClass|Live Art & Archive

blanClassは、横浜の住宅街にある小さなスペースを拠点に芸術を発信している。ワンナイト完結のどんなことでもありのLive Art+公開インタビューや、杉田敦、CAMP、眞島竜男によるシリーズ企画、レクチャー&トークセッションを展開。SNSを積極的に活用するなど、アーカイブの方法をオルタナティブに模索してきた。
いつしかblanClassは、さまざまな世代のアーティストたちが作品未満の「考え」を試す場になった。そこに示されたものは、完成した答えとしての「作品」ではなく、未解決で不確定でさえあるけれど、確かにあるなにかを発見し、考えるために必要な機会やツールであり、仕掛けのようなものかもしれない。
表現ありきの実験や実践を成立させるためには、その自由を阻むものをできるだけ取り除いた方がよい。もっとも手強い制約は思い込みに違いないのだから、形式とかジャンルとか役割分担なんかを忘却させる企てや、もう一つの選択肢を工夫することが肝心なのだろう。
教えるとか教わるとか学ぶとかの前に、正直さっぱりわからないと思うものの方が多い。歴史に塗り込められた殆どのものがそうなのだから、いま起きたものはなおさらのこと。目の前に現れたなにかに対して躊躇なく対応することが「Next Education」になりうるのでは? と思ったことがあるが、そういう営みは「Discursive」といえるだろうか?

CAMP

正直、「ディスカーシブ・プラットホーム」としてどんなことをするのが面白いのか、まだよくわからないので、それを考えるために、CAMPがやりたいと思っていることを書きます。CAMPは、美術館で働いている人と、アートや社会、政治、経済、あるいは生活について、率直に話し合いたいと思っています。そのうえで「ディスカーシブ・プラットホーム」について、美術館の関係者だけでなく、アートに関心のあるさまざまな人と一緒にもう一度考えてみます。時間がかかるかもしれません(たぶん、六本木クロッシング2013は終わってしまうと思います)。効率はよくないし、はっきりとした成果もないかもしれません。それでも、よくわからないことについて、意見を交換したり、話し合ったり、考えたりすることが重要であると、CAMPは考えています。

プログラム

10数本のプログラムが、「六本木クロッシング2013 展」の会期中、森美術館の内外にて展開されます。これらは、各グループのこれまでの活動を基軸に森美術館とのコラボレーション企画による新しいプログラムも含み、内容的には「格差」、「労働」、「ジェンダー」など芸術生産の周辺にある課題にまでおよびます。

プログラム詳細はこちら

全国のディスカーシブ・プラットホーム

活動の動機や目的に共感した、他にはない魅力ある活動を展開するグループを、国内各地から29件選出しました。