• session #003 キッチュなものの力
  • session #002 歴史をたどって
  • session #001 目撃者は語る

Session #003: キッチュなものの力

ゼーナ・エル・ハリール(執筆家、ミクストメディア・アーティスト、レバノン、ベイルート在住)とスプツニ子!(メディア・アーティスト、東京在住)は、両者とも独創的な美学観と快活な姿勢、そして政治的知識をもって力強い表現を生み出し、多様な技術を駆使した無邪気でウィットに富んだ作品を発表しています。本セッションでは、なぜ彼女たちが文化のアクティヴィズムの一様式としてキッチュやユーモアを用いるのかを議論しながら、各々独自の文脈におけるジェンダーやフェミニズムについて、また国際的に活動するアーティストにとっての自国のポップ・カルチャーの役割について考察します。

【第2日目】

2012年9月29日(土)13:00-18:30(開場12:30)

【タイムスケジュール】(予定)

12:30 開場

13:00-14:30 セッション2 「歴史をたどって」

 出演:ハラーイル・サルキシアン(出展アーティスト)小泉明郎(アーティスト)
 モデレーター:ディーナ・シャラビー(マトハフ・アラブ近代美術館 前事業戦略部長)

~休憩(30分)~

15:00-16;30 セッション3 「キッチュなものの力」
 出演:ゼーナ・エル・ハリール(出展アーティスト、スカイプによる出演)スプツニ子!(アーティスト)

 モデレーター:ディーナ・シャラビー(マトハフ・アラブ近代美術館 前事業戦略部長)

~休憩(30分)~

17:00-18:30 クロージング・ディスカッション「遠くて近い、近くて遠い、アラブと日本」

 出演:シンポジウム出演者全員(予定) モデレーター:南條史生(森美術館館長)

 モデレーター:南條史生(森美術館館長)

会場:アカデミーヒルズ49(六本木ヒルズ森タワー49階)

定員:150名(要予約)

料金:無料 主催:森美術館、マトハフ・アラブ近代美術館、カタール美術館庁

※ 手話同時通訳をご希望の方は、9月24日(月)までに、ppevent-mam@mori.co.jp へご連絡ください。

session #003 Zena el Khalil | ゼーナ・エル・ハリール

1976 年、ロンドンに生まれる。現在、レバノンのベイルート在住。

ゼーナ・エル・ハリールは、政治的に不安定なベイルートの日常から問題を取り上げ、身近な素材とピンクなどの鮮やかな色を用いて作品を制作するが、その表現はレバノン国民の平和への夢と戦争の現実を結びつける。作品は絵画、インスタレーション、パフォーマンス、小説など多岐に渡り、小説『ベイルート・アイ・ラブ・ユー』(サーキー・ブックス、2008年)はレバノンでベストセラーとなる。主な展覧会に「希望と疑惑」(メルツ財団、イタリア、トリノ、2009年)、「そして、アリはわからなくなった…」(ガレリー・タニト、ドイツ、ミュンヘン、2010年)、「ベイルート、再生」(ベイルート・エキシビション・センター、レバノン、2011年)などがある。2012年にはTEDフェローに選ばれる。

Photo: Karen Kalou

ゼーナ・エル・ハリール
《平和が惑星を導き、愛が星の舵をとる》
2010年
Courtesy: Galerie Tanit
Photo: Christoph Knoch
2012年にTEDフェローに選ばれる

session #003 スプツニ子

1985年東京都生まれ。

スプツニ子!は、テクノロジー、フェミニズム、ポップカルチャーの交差領域を探求するメディアアート作品を制作する。それらは、科学者との共同リサーチを通じて、テクノロジーによって変化していく人間の在り方や社会が反映されたものである。原田セザール実との共同プロジェクト≪オープン・セイリング≫が、2009 年アルス・エレクトロニカの「ネクスト・アイデア賞」を受賞。2010 年英国王立芸術学院デザ イン・インタラクション科修士課程を修了。主な展覧会に、「Talk to Me」(ニューヨーク近代美術館、2011年)、「トランスフォーメーション」(東京都現代美術 館、2011年)など。2012年より神戸芸術工科大学大学院客員教授。

Sputniko

Photo: SHIMA TAKUYA

アラブ・エクスプレス展