知っておくと本展がもっと楽しめるセクション解説。4回にわたり連載してきましたが、最終回で取り上げるのは、セクション7&8。ウォーホルが制作した実験的映像作品を17面のスクリーンを使ったダイナミックな展示方法で上映します。ウォーホルが毎日の生活で目にするあらゆるものを詰めこんだダンボール箱、「タイム・カプセル」とは?
セクション 7.
実験映画とヴィデオ
ウォーホルは1963年に16mmフィルムのカメラを入手し、60年代後半までに、数多くの実験的映像作品を制作しました。1965年には「画家廃業宣言」も行ない、映画制作に没頭したといわれています。その代表作には、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルを夕暮れから深夜まで定点撮影した、8時間の映像作品《エンパイア》や、「ファクトリー」の訪問者をそれぞれ約3分間ずつ撮影した「スクリーン・テスト」のシリーズがあります。
セクション 8.
タイム・カプセル
ウォーホルは1974年頃から「タイム・カプセル」と称して、毎日の生活で目にするあらゆるものを、ダンボール箱に保管していました。書類や手紙、雑誌や新聞の切り抜きから招待状や個人的なメモ、他人からもらったものまで、それらのアーカイブ資料には、ウォーホルの日常と当時の世相が凝縮されています。1974年、ウォーホルは大規模な個展開催のため来日しますが、その前後に発行された日本の出版物や複製の浮世絵や足袋も、「タイム・カプセル」には収められています。
本展のみどころはこちらのページでもご紹介しています。ぜひご覧ください!
http://www.mori.art.museum/contents/andy_warhol/highlight/index.html
<関連リンク>
・森美術館10周年記念展「アンディ・ウォーホル展:永遠の15分」
会期:2014年2月1日(土)-5月6日(火・休)
「アンディ・ウォーホル展:永遠の15 分」を大解剖!
・セクション紹介(1)
・セクション紹介(2)
・セクション紹介(3)
・セクション紹介(4)