9/17(土)に開幕する「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」は、建築家たちが夢見た理想の都市像「メタボリズム」を振り返る、初の展覧会です。
「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」についてはこちら
この、「メタボリズム」という運動は何だったのか、キーワードを元に写真と漫画で当時を解説する「一分でわかるメタボリズム」。7/28(木)より毎週1話ずつ、全4回読むことで「メタボリズム」の予備知識をマスターできる連載です。
第三回目は、今ではよく知られている、プレハブ建築・カプセル建築の始まりについてご紹介します。
1950~60年代、工場で作ったパーツを現場で組み立てるプレハブ住宅が開発されました。このプレハブ建築の源流の一つが、浅田孝が計画した《南極観測隊昭和基地》です。また黒川紀章は住宅の機能を一つのカプセルに収め、そのカプセルを着脱することで都市環境の変化に対応するという思想を《中銀カプセルタワービル》で実現させました。この展覧会ではプレハブ建築やカプセル建築が後の住宅や建築に及ぼした影響を検証します。あわせて《中銀カプセルタワービル》のカプセルの実物を、六本木ヒルズのパブリックスペースに展示します。
《南極観測隊昭和基地》
日本建築学会 南極建築委員会(浅田孝ほか) 1957年竣工
南極
イラスト:モリナガ・ヨウ
黒川紀章《中銀カプセルタワービル》1972年
東京
撮影:大橋富夫
次回は8/18(木)更新です。
一分でわかるメタボリズム」(4)メタボリズム運動が夢見た未来都市の姿
<関連リンク>
・「一分でわかるメタボリズム」
(1)メタボリズムの立役者にはどんな人たちがいたのか?
(2)復興のデザインとは何か?
(3)プレハブ建築・カプセル建築がめざしたものとは?
(4)メタボリズム運動が夢見た未来都市の姿
・「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」
会期:2011年9月17日(土)~2012年1月15日(日)