2011年8月 4日(木)

「一分でわかるメタボリズム」(2)復興のデザインとは何か?

9/17(土)に開幕する「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」は、建築家たちが夢見た理想の都市像「メタボリズム」を振り返る、初の展覧会です。
「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」についてはこちら

この、「メタボリズム」という運動は何だったのか、キーワードを元に写真と漫画で当時を解説する「一分でわかるメタボリズム」。7/28(木)より毎週1話ずつ、全4回読むことで「メタボリズム」の予備知識をマスターできる連載です。
第二回目は、復興のデザインについて紹介します。

日本で生まれ、世界を巻き込んだ建築運動「メタボリズム」。メタボリズムが提唱されたのは、戦争で荒廃した日本が復興し高度経済成長期へと移行した時代です。そこには理想の都市を通じて、よりよいコミュニティをつくろうという思いもありました。 広島で丹下健三が設計した《広島ピースセンター(現・広島平和記念資料館及び平和記念公園)》には原爆ドームへ視線を導き、歴史の記憶を継承する仕掛けが隠されていました。1959年の伊勢湾台風被災地の復興計画として黒川紀章が提案した「農村都市計画」には安全なコミュニティを再興しようという熱い思いが込められています。1963年に震災の被害を受けたマケドニアの首都、スコピエは丹下健三の《スコピエ都心部再建計画》で復興への道を歩み始めました。本展では、半世紀近くたった今こそ再検証・再評価したいプロジェクトを紹介します。

丹下健三《 広島ピースセンター》 1955年
撮影:石元泰博


 

黒川紀章《 農村都市計画 》(実現せず) 1960年
イラスト:モリナガ・ヨウ


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次回は8/11(木)更新です。
「一分でわかるメタボリズム」(3)プレハブ建築・カプセル建築がめざしたものとは?
 

<関連リンク>

・「一分でわかるメタボリズム」
(1)メタボリズムの立役者にはどんな人たちがいたのか?
(2)復興のデザインとは何か?
(3)プレハブ建築・カプセル建築がめざしたものとは?
(4)メタボリズム運動が夢見た未来都市の姿

「メタボリズムの未来都市展:戦後日本・今甦る復興の夢とビジョン」
 会期:2011年9月17日(土)~2012年1月15日(日)

カテゴリー:04.イベント情報
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