会田誠は"シンパシーを感じる作家"と語る写真家のホンマタカシ氏。エリアマガジン『HILLS LIFE』最新号(2013年1月1日発行)の会田誠特集に掲載された、会田を良く知るクリエーター5人のメッセージを全5回で紹介、第3回目をお届けします。
ホンマタカシ氏にとって「会田誠とは何者ですか?」
「シンパシーを感じる作家。森美術館で会田誠の個展が開かれることが、すごく愉快で、うれしい」
ホンマタカシ
東京生まれ。2011年~2012年、国内3カ所の美術館で個展『ニュー・ドキュメンタリー』を開催。著書に『たのしい写真 よい子のための写真教室』。東京造形大学大学院客員教授。
まず、六本木ヒルズ森タワーの53階で、会田誠展が開かれること自体がすごく愉快で、うれしい。昔から会田さんには作家としてシンパシーを感じていました。もちろん勝手にですが(笑)。今回の展覧会により、会田さんの存在がさまざまなメディアで紹介されて本当に良かったと思う一方、アンダーグラウンドな存在のままでいてほしかったとも思います。例えるなら、自分だけが知っていた美味しいラーメン屋さんが、みんなに知られて、みんなのものになってしまった時の気持ち。個展を観る楽しみの一つは、学生時代の作品と最新作を一緒に観ることですが、最初から会田さんは会田さんらしかったんだなと思います。自分にとって会田作品は、畏怖を抱かせるものでしたが、森美術館で初めて作品を観るお客さんがどう思うのか、興味深いですね。(談)
《河口湖曼陀羅》
1987年
個人蔵
Courtesy: Mizuma Art Gallery
■『HILLS LIFE』 配布場所
今回の記事が掲載された『HILLS LIFE』は、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、アークヒルズ、愛宕グリーンヒルズに設置のラックにて無料配布中。
WEBサイトでも閲覧可能です。
http://www.roppongihills.com/hillslife/
<関連リンク>
・会田誠とは何者か?"天才"の正体を探る!
第1回 大宮エリー 編
第2回 辛酸なめ子 編
第3回 ホンマタカシ 編
・「会田誠展:天才でごめんなさい」
2012年11月17日(土)-2013年3月31日(日)
・Web Magazine ハニカム
「MAKOTO AIDA:初の大規模個展を控えた、美術家・会田誠の挑戦」