六本木ヒルズをはじめとした、ヒルズのホットな話題を提供しているエリアマガジン『HILLS LIFE』の最新号(2013年1月1日発行)に、会田誠の特集記事が掲載されています。辛酸なめ子氏や大宮エリー氏ら、会田誠をよく知る5人の方々に「会田誠とは何者か?」と問い、天才美術家の魅力に迫ります。さて、どんな答えが返ってきたのでしょうか?
森美術館ブログでも、5回に分けて特別公開いたします!
大宮エリー氏にとって「会田誠とは何者ですか?」
「胸がものすごくざわつき、観たことがないものを見せることができる、おぞましい才能の持ち主」
大宮エリー
大阪生まれ。広告代理店勤務を経て独立。2006年『海でのはなし』で映画監督デビュー。
著書に『生きるコント』、絵本『グミとさちこさん』など。
http://ellie-office.com/
初めて観た会田作品は、髪の毛を二つに分けた切れ目の部分が、あぜ道とつながっているやつ。友達に、「これ、すげーんだよ」って見せてもらい、存在を知りました。胸キュンと、ざわめきと違和感が、一度にくるような。そんな不思議な感覚でした。『オズの魔法使い』のファンタジーの要素と、水木しげるの妖怪の要素がミックスされたような。どちらも好きなのでなんともいえないものを食べたあとの顔になりました。
会田ワールドの魅力? そうだなあ......、毒のある青春、ざらっとした胸キュン。天才というものの定義がわからないし、天才だ! と言う行為自体にそれが誰に対してでさえも、違和感があるのですけれども、おぞましい才能の方だなと思います。胸がものすごくざわつくから。観たことがないものを見せられて、そしてそこから色んなことを考えてしまいます。(談)
《あぜ道》
1991年
豊田市美術館蔵、愛知
Courtesy: Mizuma Art Gallery
■『HILLS LIFE』配布場所
今回の記事が掲載された『HILLS LIFE』は、六本木ヒルズ、表参道ヒルズ、アークヒルズ、愛宕グリーンヒルズに設置のラックにて無料配布中。
WEBサイトでも閲覧可能です。
http://www.roppongihills.com/hillslife/
<関連リンク>
・「会田誠展:天才でごめんなさい」
2012年11月17日(土)-2013年3月31日(日)
・Web Magazine ハニカム
「MAKOTO AIDA:初の大規模個展を控えた、美術家・会田誠の挑戦」