MAMアートコースの最終回となる第13回に「オノ・ヨーコ―希望の路」と題し、トークとパフォーマンスを行ったアーティストのオノ・ヨーコ。
その際のパフォーマンス中、等身大の一文字「夢」を観客の前で書き上げた書の作品《夢》は森美術館に寄贈され、現在六本木ヒルズ内のパブリックスペースで展示をしています。
オノ・ヨーコ氏からのメッセージ
2011年3月11日に自然の力による大地震と大津波という形で悲劇が起こりました。それでも日本は、多くの人々の努力で完全な回復を行い、いつか必ず立ち直ると信じています。原爆の悲劇を乗り越えて、強い人生を歩むことを選んだように、日本は世界にまだない環境問題を解決した新しい国を建設する叡智と勇気を持っていると思います。苦難を乗り越えてきたその力が世界に希望の光を与えるでしょう。夢を持とう!
オノ・ヨーコ
<オノ・ヨーコ 書《夢》>展示場所
●六本木ヒルズ森タワー2F インフォメーション脇
エレベーターホール
さらに、このたび森美術館では、2月3日(金)から、この《夢》のチャリティー・エディションを販売、売り上げをオノ氏が支援を続ける東日本大震災で孤児となった子どもたちのための施設、レインボーハウス*の建設に寄付する運びとなりました。
昨年、世界の恒久平和と人類の平和を願う「ヒロシマの心」を、美術を通して世界へ訴えることを目的とする「ヒロシマ賞」を受賞したオノ氏。その受賞記念展の準備の最中に東日本大震災に遭遇し、直後に開催されたこのMAMアートコースで震災について「悔しい」と語ったオノ氏と、アートを通してどのような支援ができるのかを協議する中で、今回のチャリティー・エディションの販売・寄付が決まりました。
オノ・ヨーコ 書《夢》チャリティー・エディション
販売数/限定100 部 価格/ 52,500 円( 税込)
※42.5 × 42.5cm 額装・白木 ※シートサイズ:W22.5 × H30cm
※オノ・ヨーコのメッセージと直筆サインあり
オンラインショップ: http://www.macmuseumshop.com/topics/index.php?cat=201
お問い合わせ: 森アーツセンターミュージアムショップ
電話: 03-6406-6270
*レインボーハウス/あしなが育英会により、阪神・淡路大震災の震災遺児の心のケアの家「神戸レインボーハウス」や、全国の遺児の心のケアセンター「あしながレインボーハウス」が活動。今回、東日本大震災の遺児の心のケアを目的に「東北レインボーハウス」の建設が決定しており、あしなが育英会で募金活動などを行っている。
MAMアートコース第13回
「オノ・ヨーコ―希望の路」
2011年8月4日
写真:御厨慎一郎
<関連リンク>
・「MAMアートコース11:第13回:オノ・ヨーコ - 希望の路」 レポート
・森美術館flickr(フリッカー)
MAMアートコース第13回「オノ・ヨーコ―希望の路」
・MAMアートコース第12回
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