MAMアートコース09
第10回「民主主義の新しい可能性」
日英同時通訳付、手話同時通訳付
20世紀後半以降、現代思想は、「主体の逆説」「社会の逆説」「自由の逆説」など、さまざまな逆説に手足を縛られて、未来社会に向けたポジティブで力強い構想の喚起力を失ってきました。しかしわたしたちはそろそろ未来について考える必要があります。そこでこの講演では、新しい情報環境が民主主義や公共性の概念をどのように変えうるか、理論的な俯瞰を試みるとともに、そのイメージが従来の社会思想や文化批評とどのように接続できるかを検討します。
- 日時
- 2010年2月15日(月)19:00~21:00
- 出演
- 東 浩紀(哲学者、批評家)
- 主催
- 森美術館、アカデミーヒルズ
- 協賛
- UBSグループ
- 東 浩紀 プロフィール
- 1971年、東京都生まれ。東京工業大学世界文明センター特任教授。専攻は哲学および表象文化論。社会学的な仕事も多く、サブカルチャーへの言及、評論でも知られる。著書に『存在論的、郵便的』(1998年)、『動物化するポストモダン』(2001年)ほか多数。また『思想地図』vol.1~4の編集も手がけた(2008~09年)。
- アートが社会にできること。これからのアートを学びます。
MAMアートコース 2008-2011 - USBとのパートナーシップにより、2008年から3年間にわたるレクチャーシリーズ「MAM(マム)アートコース」を開催。「A:Art(Art)、B:Business(ビジネス)、C:Culture(カルチャー)」の3つのテーマを掲げ、私たちの幅広い関心やニーズにクロスオーバーさせながらアートと社会の関係性を紐解いていきます。