MAMアートコース09
第8回「企業と文化の関係」
日英同時通訳付、手話同時通訳付
グローバル化が進む現在、世界のアートの状況も政治・経済の動向と歩調をあわせ、中国やインドなどへの新興国へ関心が集まり、新たな富裕層によって昨今の現代アートバブルも生まれて来ました。ただし、100年に一度とも言われる経済危機のなか、アートを取り巻く環境は厳しい状況へと向かっています。1990年代初頭に高まりを見せた企業による文化支援や文化活動も、その方法や規模は多様化しつつあり、芸術本来の創造的なエネルギーをどのように企業利益に繋げることができるのか、現在の環境はまさにその正念場といえるでしょう。本講演では、1970年代以降の西武美術館の発足とそのミッションを振り返りつつ、今後どのような企業と文化の関係が考えられるのか、辻井喬氏の視点を通して考察します。
- 日時
- 2009年9月23日(水・祝)14:00~16:00
- 出演
- 辻井 喬(詩人、小説家)
- 主催
- 森美術館、アカデミーヒルズ
- 協賛
- UBSグループ
- 辻井 喬 プロフィール
- 1927年東京都生まれ。本名は堤清二。東京大学経済学部卒。財団法人セゾン文化財団理事長。セゾングループ創業者として70年代から80年代にかけて“セゾン文化”の時代を先導、91年に経営の第一線を退いた後、作家活動に専念。近著に詩集『自伝詩のためのエスキース』(第27回現代詩人賞受賞)、小説『遠い花火』など。
- アートが社会にできること。これからのアートを学びます。
MAMアートコース 2008-2011 - USBとのパートナーシップにより、2008年から3年間にわたるレクチャーシリーズ「MAM(マム)アートコース」を開催。「A:Art(Art)、B:Business(ビジネス)、C:Culture(カルチャー)」の3つのテーマを掲げ、私たちの幅広い関心やニーズにクロスオーバーさせながらアートと社会の関係性を紐解いていきます。