作家名 | : | 李禹煥(リ・ウファン)/Lee Ufan(1936-) |
---|---|---|
出身/在住 | : | 韓国 |
制作年 | : | 1968/2019 |
素材 | : | 鉄、石、ガラス |
サイズ | : | 鉄: 240×200×1.6 cm、石: 約80×60×80 cm、ガラス: 240×200×1.5 cm |
李禹煥は韓国に生まれ、1956年に来日。戦後日本美術の重要動向である「もの派」を牽引したアーティストとして世界的に知られている。石や木、紙や鉄材などの素材をほぼ手付かずのまま提示することで、人間の恣意性から「もの」を開放し、鑑賞者の眼前に広がるあるがままの世界に意識を向けさせる作品を制作している。これまでグッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2011年)、ヴェルサイユ宮殿(フランス、2014年)、ポンピドゥー・センター・メッス(フランス、2019年)、国立新美術館(東京、2022年)など、世界の主要美術館で大規模個展を行っている。また、2010年には直島に李禹煥美術館、2015年に韓国の釜山市立美術館別館「スペース李禹煥」、2022年にフランスのアルルにLee Ufan Arlesが開館した。
《関係項》(1968/2019年)では、床に産業製品である鉄板とガラス板が重ねられ、その上に自然石が置かれている。これらの人工素材と自然素材が唐突に出会うことで見えてくるのは、異なる要素が出来事として関係し合う様子だ。世界のあらゆるものはそれ自体で存在するのではなく、さまざまな事物や事象をつなぐ「調和」や「共鳴」という関係性のなかにあることを本作は示唆している。そして、李いわく、この関係性は作品の外部まで広がりながら鑑賞者をも取り込み、無限性を帯びる領域を創出している。
作家名 | : | 李禹煥(リ・ウファン)/Lee Ufan(1936-) |
---|---|---|
出身/在住 | : | 韓国 |
制作年 | : | 1968/2019 |
素材 | : | 鉄、石、ガラス |
サイズ | : | 鉄: 240×200×1.6 cm、石: 約80×60×80 cm、ガラス: 240×200×1.5 cm |
李禹煥は韓国に生まれ、1956年に来日。戦後日本美術の重要動向である「もの派」を牽引したアーティストとして世界的に知られている。石や木、紙や鉄材などの素材をほぼ手付かずのまま提示することで、人間の恣意性から「もの」を開放し、鑑賞者の眼前に広がるあるがままの世界に意識を向けさせる作品を制作している。これまでグッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2011年)、ヴェルサイユ宮殿(フランス、2014年)、ポンピドゥー・センター・メッス(フランス、2019年)、国立新美術館(東京、2022年)など、世界の主要美術館で大規模個展を行っている。また、2010年には直島に李禹煥美術館、2015年に韓国の釜山市立美術館別館「スペース李禹煥」、2022年にフランスのアルルにLee Ufan Arlesが開館した。
《関係項》(1968/2019年)では、床に産業製品である鉄板とガラス板が重ねられ、その上に自然石が置かれている。これらの人工素材と自然素材が唐突に出会うことで見えてくるのは、異なる要素が出来事として関係し合う様子だ。世界のあらゆるものはそれ自体で存在するのではなく、さまざまな事物や事象をつなぐ「調和」や「共鳴」という関係性のなかにあることを本作は示唆している。そして、李いわく、この関係性は作品の外部まで広がりながら鑑賞者をも取り込み、無限性を帯びる領域を創出している。