作家名 | : | 李禹煥(リ・ウファン)/Lee Ufan(1936-) |
---|---|---|
出身/在住 | : | 韓国 |
制作年 | : | 2017 |
素材 | : | Acrylic on canvas |
サイズ | : | 218.8×291.2×5.5 cm |
李禹煥は韓国に生まれ、1956年に来日。戦後日本美術の重要動向である「もの派」を牽引したアーティストとして世界的に知られている。石や木、紙や鉄材などの素材をほぼ手付かずのまま提示することで、人間の恣意性から「もの」を開放し、鑑賞者の眼前に広がるあるがままの世界に意識を向けさせる作品を制作している。これまでグッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2011年)、ヴェルサイユ宮殿(フランス、2014年)、ポンピドゥー・センター・メッス(フランス、2019年)、国立新美術館(東京、2022年)など、世界の主要美術館で大規模個展を行っている。また、2010年には直島に李禹煥美術館、2015年に韓国の釜山市立美術館別館「スペース李禹煥」、2022年にフランスのアルルにLee Ufan Arlesが開館した。
《対話》と題された絵画作品では、色鮮やかなオレンジが大きな余白に溶け込むように右から左へと色調を変化させている。画面の余白からは深い息遣いが感じられ、外部の空間をそのまま包み込もうとする試みは、「あるがままの世界との出会い」を追求する李の哲学を体現しているようだ。世界の新たな調和を求める李の実践は、現代社会の不安定な均衡に直面している私たちに多くの示唆を与え続けている。
作家名 | : | 李禹煥(リ・ウファン)/Lee Ufan(1936-) |
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出身/在住 | : | 韓国 |
制作年 | : | 2017 |
素材 | : | Acrylic on canvas |
サイズ | : | 218.8×291.2×5.5 cm |
李禹煥は韓国に生まれ、1956年に来日。戦後日本美術の重要動向である「もの派」を牽引したアーティストとして世界的に知られている。石や木、紙や鉄材などの素材をほぼ手付かずのまま提示することで、人間の恣意性から「もの」を開放し、鑑賞者の眼前に広がるあるがままの世界に意識を向けさせる作品を制作している。これまでグッゲンハイム美術館(ニューヨーク、2011年)、ヴェルサイユ宮殿(フランス、2014年)、ポンピドゥー・センター・メッス(フランス、2019年)、国立新美術館(東京、2022年)など、世界の主要美術館で大規模個展を行っている。また、2010年には直島に李禹煥美術館、2015年に韓国の釜山市立美術館別館「スペース李禹煥」、2022年にフランスのアルルにLee Ufan Arlesが開館した。
《対話》と題された絵画作品では、色鮮やかなオレンジが大きな余白に溶け込むように右から左へと色調を変化させている。画面の余白からは深い息遣いが感じられ、外部の空間をそのまま包み込もうとする試みは、「あるがままの世界との出会い」を追求する李の哲学を体現しているようだ。世界の新たな調和を求める李の実践は、現代社会の不安定な均衡に直面している私たちに多くの示唆を与え続けている。