アンディ・ウォーホル(1928-1987年)
1928年米国ペンシルベニア州ピッツバーグに東欧系移民一家の三男として誕生。カーネギー工科大学卒業後、ニューヨークに移住し、グラフィック・デザイナーとして成功を収める。56年世界一周旅行中に初来日。その後、画家に転向し、シルクスクリーンを使用した絵画作品を多数制作。60年代中盤までに《マリリン》《エルヴィス》といったスターや死をテーマにした代表作を生み出す。この頃、ロックバンド、ヴェルヴェット・アンダーグラウンドのプロデュースも行う。一方で実験映画制作に没頭し、画家廃業を宣言する。68年、極左フェミニストに銃撃され、瀕死の重傷を負う。69年、雑誌『インタビュー』を創刊するなど、以降は活動の幅をさらに広げ、70年代にはニューヨーク社交界のスターとなる。72年《毛沢東》で画家として復活を果たし、その後多数の肖像画を制作。74年に大規模個展のために再来日。80年代には『アンディ・ウォーホルTV』などテレビ出演も積極的に行い、日本ではビデオテープの広告にも登場。87年ニューヨークで、胆嚢手術後、心臓発作で死去。享年58歳。
将来、誰でも15分は世界的な有名人になれるだろう。―アンディ・ウォーホル
タイトル「永遠の15分」は、「将来、誰でも15分間は世界的な有名人になれるだろう」というウォーホルの有名な言葉に由来します。彼の生きた時代は、長い歴史から見れば短い時間だったかもしれませんが、その影響は現在、そして今後も永遠に続いていくと言えるでしょう。