パトリシア・ピッチニーニ《ザ・ルーキー》
2015年
このリアルな質感を持つ彫刻作品は、かわいらしい赤ちゃんのようでもあり、芋虫のようでもあります。ピッチニーニは、遺伝子工学によってつくり出された不可解な生命体を、CGや彫刻作品として多様に表現してきました。宇宙においてどのように生命が誕生したか、そしてどのように進化していくかはいまだ謎のままですが、近い将来、宇宙での環境に適応するために身体を遺伝子操作で改良していく時代になるかもしれません。ピッチニーニはこうした生命の科学についての命題を象徴的に表しています。
パトリシア・ピッチニーニ《ザ・ルーキー》
2015年／ファイバーグラス、シリコン、毛／48×65×46cm／作家蔵／Courtesy：トラルノ・ギャラリー、メルボルン、ロズリン・オクスレイ9・ギャラリー、シドニー、ホスフェルト・ギャラリー、サンフランシスコ
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