「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」の関連プログラムとして構想された「ディスカーシブ・プラットホーム」は、様々な世代、バックグラウンドの人たちがアートや社会について議論をするための企画。
2000年以降東京を中心に活動してきたAIT、blanClass、CAMPの3グループとともに、10 数本のプログラムを森美術館内外にて展開します。
独自の教育システムを実施するNPO、特定の場所を持たずして不定期に議論の機会を設けているグループ、2000年以降に開催されたトリエンナーレのボランティアグループを前身とする団体、東日本大震災後に東京から移住した個人が設立したもの、さらには多様なジャンルの表現者が住まうシェアハウスなど、近年、国内各地で拡がりを見せている「議論のためのプラットホーム」。作品展示や販売を活動の中心としてきた従来の美術館やギャラリーといったアートスペースとは異なり、そこでは若い世代のアーティストやアート・ファンが、アートと社会の新しい関係性を模索すべく、活動しています。
プログラム風景:blanClass 2013.6.1.[ステューデントナイト vol.9]
本展の関連プログラムとして構想された「ディスカーシブ・プラットホーム」は、結果ではなくプロセスとしての「議論」そのものを、展覧会に出品されている作品と同様にひとつの創造的表現としてとらえ、世代を超えてさまざまなバックグラウンドの人たちと、同時代について考えるためのプラットホームです。
森美術館はこの企画を実現するにあたり、AIT、blanClass、CAMPの3グループとともに、今日の日本の現代アートの動向について長時間にわたって議論を重ねました。そして各グループのこれまでの活動を基軸に、新しいコラボレーションによるプログラムを10数本企画。その内容は「格差」、「労働」、「ジェンダー」など芸術生産の周辺にある課題にまでおよび、今日の日本のアートシーンが抱えている多種多様な課題を浮き彫りにすることを試みます。
これからのアートの可能性について考えるための「ディスカーシブ・プラットホーム」。「六本木クロッシング2013展」の会期中に、ぜひ「議論」に参加してみませんか?
プログラム風景:CAMP「Simulation room #2」
■ディスカーシブ・プラットホームの詳細についてはこちら:
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/introduction/index.html#04
[プログラム]
「出張森美術館@blanClass」 2013年11月9日(土) 18:00‐(開演18:30)
「出張blanClass@森美術館|眞島竜男 [from Majima Tatsuo works]」 2013年11月16日(土) 10:00‐22:00
「アウト・オブ・ヒア? ココではない場所でアートを考えること」 2013年11月22日(金) 19:00-21:00
「AIT@blanClass」 2013年11月23日(土)18:00‐
「出張blanClass@AIT|AAG+森田浩彰 [from Student night 最終プレゼン大会]」 2013年12月5日(木) 18:30‐
特別ミングリアス「小泉明郎ナイト!感じる作品」:2013年12月14日(土) 18:30-21:30
blanClass企画「出張blanClass@森美術館 [from Student night]」 2013年12月14日(土) 10:00-22:00
「現在のアート<2013>」 2013年12月21日(土)10:00-22:00
基礎芸術企画「超高層ビル超使用プラン」」:2013年12月28日(土) 13:00-17:00
「人間と物質」展再展示計画 2013年12月28日(土) 18:00-22:00
※上記以外にも、プログラムを企画中です。詳細は後日、森美術館ウェブサイトに掲載します。
http://www.mori.art.museum/contents/roppongix2013/introduction/index.html#04
■AIT ウェブサイト:www.a-i-t.net
■blanClass ウェブサイト:http://blanclass.com/
■CAMP ウェブサイト:http://ca-mp.blogspot.jp/
<関連リンク>
・森美術館10周年記念展
アウト・オブ・ダウト展―来たるべき風景のために(六本木クロッシング2013)
2013年9月21日(土)-2014年1月13日(月)