2010年8月26日(木)

グループ名の由来はトラウマ?!~インドネシアの3人組「トロマラマ」インタビュー

インドネシアのバンドゥンを中心に活躍する3人組のユニットであるトロマラマ
展覧会準備&オープニングに合わせて初来日を果たした際のインタビュー動画が森美術館ウェブサイトに公開されました。動画には、作品に関するメッセージやインドネシアでの作品制作の裏話、さらにはみなさんへのメッセージも頂きました。
ブログでは、映像とともに取材時に垣間見た、作家のエピソードを合わせてお届けします。トロマラマとは、いったいどのような3人組なのでしょうか?

トロマラマは、フィービー・ベビーローズ(1985 年生まれ)、ハーバート・ハンス(1984年生まれ)、ルディ・ハトゥメナ(1984 年生まれ)により、バンドゥン工科大学在学中の2004 年に結成されました。2008 年のシンガポール・ビエンナーレへの参加以来、国際的な注目を集めている彼らですが、日本に来たのは今回が初めて!私たち森美術館のスタッフは彼らが六本木ヒルズに辿り着き、迷子にならずに美術館まで来れるのか心配していたのですが、そんな心配をよそに順応力の高い彼らは設営準備を順調に進めていました。

インタビューは、展覧会の準備が整った会場内で行いました。撮影位置を決めるため、彼らに相談をしていたところ、せっせと自分達でイスを4つ用意し(自分達のイスに加え、スタッフの席もカメラの横にセッティングしてくれていたのです)、ビデオカメラの固定位置や三脚の用意も手伝ってくれました。そんなとてもやさしい3人組です。「慣れない英語で話すから、きっと立ったまま話をすると、体をブラブラゆらしてしまって落ち着かない」(フィービー)と、3人仲良くカメラの前に座ってのインタビューになりました。

3人の役割分担はまさに「あ、うん」の呼吸。誰が何を話すのか、まるで事前に打ち合わせをしていたかのように、スムーズに話が進みます。まるで一人のアーティストと話をしているかのように感じさせるのは、彼らが作品制作の場では役割分担をしつつも、、いつも意見交換し、アイデアを出し、考えを共有しているからなのでしょう。ジブリのアニメが大好きで、ドラえもんのポケットが欲しかったという彼ら。アートを通して伝えたいメッセージにも夢があります。

ちなみに、『スラム・ダンク』が大好きなルディは自分でヘア・カットをしているそうです。誰の髪形を真似しているのか、わかりましたか?(宮城リョータです!)

<関連リンク>
「MAMプロジェクト012:トロマラマ」展
 会期:2010年7月24日(土)~11月7日(日)

カテゴリー:13.MAMプロジェクト
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