ジュニアガイド from「私たちのエコロジー」#1:ニナ・カネル、殿敷 侃
2024.1.26(金)
「私たちのエコロジー」展の会場内には、作品を楽しむためのポイントを紹介する「ジュニアガイド」のパネルを設置しています。
その一部をウェブでも公開します!
ぜひ会場にきて、パネルを探して読んでみてください。
ニナ・カネル
《マッスル・メモリー(5トン)》
床を埋めつくすホタテ貝の殻は、北海道から送られてきました。毎年大量に捨てられていますが、建物の材料にもなるそうです。
自然界の生き物が人間に食べられ、貝殻が粉々にされて建物の一部になり、私たちの生活空間をつくる。この大きな循環を、貝殻のうえを歩きながら、みなさんも想像してみましょう。
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2023年
オホーツク海の海生軟体動物の殻
サイズ可変
Courtesy: Barbara Wien, Berlin; kaufmann repetto, Milan and New York
展示風景:「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」森美術館(東京)2023-2024年
[上]撮影:Robin Watkins
[下]撮影:木奥惠三
殿敷 侃
《山口―日本海―二位ノ浜 お好み焼き》関連資料
広島生まれの殿敷さんは、被爆した両親を早くに亡くし、自身も原爆症に苦しみ50歳で亡くなりました。彼は浜辺でごみを集め、焼き固めた《お好み焼き》を通して、幼いころに見た、炎に包まれ焼け野原になった街の風景や、核爆弾の恐ろしさを、現代の私たちに伝えようとしたのかもしれません。
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《山口―日本海―二位ノ浜 お好み焼き》関連資料
1987年
焼き固めたプラスチック類
120×190×190 cm
個人蔵 寄託:広島市現代美術館
展示風景:「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」森美術館(東京)2023-2024年
撮影:木奥惠三
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