「カタストロフと美術のちから展」作品紹介#6 カテジナ・シェダー《どうでもいいことだ》
2018.12.4(火)
カテジナ・シェダー(1947年パリ生まれ、同地在住)
《どうでもいいことだ》
本作はシェダーが自身の祖母と行ったプロジェクトの記録です。夫に先立たれ仕事を引退し、全てを「どうでもいい」と放棄してしまった祖母が、商品管理マネージャーとして30年以上も勤めた金物店の品物を鮮明に記憶していることに、作家は気づきました。
そこで、商品をひとつずつ名前やサイズとともに紙に描くことを祖母に提案したのです。
ドローイングの総数は500 枚以上となり、祖母は再び世の中への興味を取り戻し「どうでもいい」という言葉を口にしなくなったと作家はいいます。
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