「マシン・ラブ」展　ワークショップ「体かもしれない」（全2日）

「マシン・ラブ」展関連プログラム
日本語のみ

「マシン・ラブ」展の出展アーティストである佐藤瞭太郎とともに、参加者自身のアバターをつくるワークショップを開催します。はじめに3Dスキャンを使って自分自身の体や身の回りのものをスキャンし、アバターを構成するパーツを集めます。2日目には、ゲームエンジンのUnityでそれらのパーツを組み合わせ、読み込んだデータを画面上で操作し動かします。自分の体の一部や身の回りの物で構成されるアバターは、参加者の分身として捉えることができるのでしょうか。佐藤の制作手法をたどりながら、デジタルデータのアバターと人間のアイデンティティについて考えを巡らせます。

アーティストからみなさんへのメッセージ
生まれた時から持っているものではない、別の体についてみなさんと考えてみたいと思っています。例えばよく遊ぶゲームのキャラクター、履きつぶした靴、コントローラー、公園で拾った木の棒、昔使っていたテニスラケット、自転車、道端の標識、電車の中吊り広告、何に使うのかよくわからない道具、画面のなかで踊っている人、踊らない人、等々。それも私の体かもしれない。

佐藤瞭太郎

出演

佐藤瞭太郎（「マシン・ラブ」展出展アーティスト）

日時

1日目：2025年4月26日（土）14:00～17:00（受付開始：13:45）
2日目：2025年5月17日（土）13:00～17:00（受付開始：12:45）
※全2日のプログラムです。
※全日程にご参加ください。

スケジュール

ワークショップをより楽しむために、1日目の受付前に「マシン・ラブ」展で佐藤瞭太郎さんの展示作品をご鑑賞いただくことをおすすめします。
佐藤さんの作品の一部には、映像作品《アウトレット》（11分26秒）があります。お時間に余裕をもってお越しください。

●1日目　4月26日（土）

13:45: 開場・受付開始
14:00: オリエンテーション
参加者自己紹介
佐藤瞭太郎さんによる作品説明
3Dスキャンのデモンストレーション
自分の体をスキャンする
次回までの課題説明
17:00: 終了

●2日目　5月17日（土）

12:45: 開場・受付開始
13:00: オリエンテーション
ゲームエンジン（Unity）を使用したアバター制作
作成したアバターの発表
モーションキャプチャーでアバターを動かしてみる
意見交換
17:00: 終了

対象

13歳から大人まで
※本ワークショップは、初めてゲームエンジンを活用する方も安心してご参加いただけます。

使用教材

美術館で用意したノートPC（Windows）を使って活動を行います。
※ご自身のPCはご使用いただけません。

ご準備いただきたいもの

iOSデバイス（iPhoneまたはiPad）
※ご持参いただくデバイスに3Dスキャンアプリをダウンロードしていただきます。その他のデバイス（Android端末など）はアプリに対応していない場合があります。
※iPhoneまたはiPadをお持ちでない方は、お申込みの際に「持っていない」にチェックを入れてください。
※その他、ご準備いただきたいものは、当選者に別途お知らせします。

申込期間

2025年3月21日（金）～4月14日（月）

抽選結果

抽選結果は4月18日（金）までに、メールにてご連絡します。

お願い

・1回目のプログラムで制作を開始し、2日目のプログラムまでの期間に、ご自宅などで各自制作を進めていただきます。（美術館で用意するiOSデバイスをご使用の方は、美術館での使用に限ります。）
・状況により、内容の変更や開催中止となる場合もあります。あらかじめご了承ください。
・当日体調が優れない場合はご参加をお控えください。
・プログラム中に映像・静止画を記録し、森ビル株式会社、森美術館が運営する公式サイト、SNS、その他広報媒体等に掲載する可能性がございます。

佐藤瞭太郎

1999年北海道生まれ、神奈川在住

大学院在学中、ビデオゲームに使われる3Dモデル、テクスチャ、アニメーションなどインターネット上に流通するデータ「アセット」を素材に、ゲームエンジンによる映像制作を始めた。ポストインターネット時代のサンプリングやMAD動画（※1）といったカルチャーの影響があるという。兵士、少女、動物などさまざまなキャラクターが繰り返し登場する不条理な物語は、安部公房などの短編小説やシュルレアリスムの絵画空間を連想させる一方で、現代社会を生きる人間の存在や生命の価値を問うものでもある。本展では記号として存在するアセットのキャラクターたちが、均一化された都市郊外の空間に放たれる新作映像を出品。

※1　アニメ作品やドラマ、映画、ゲームなどの著作物を、権利者以外の個人が編集した映像のこと。