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シンポジウム、レクチャー、ギャラリートーク、アーティストトークなど

トーク「ロバート・スミッソン:サイト/ノン・サイト―《スパイラル・ジェッティ》から」

MAMスクリーン017:ナンシー・ホルト、ロバート・スミッソン関連プログラム
日英同時通訳・手話同時通訳付

本プログラムでは、ロバート・スミッソンについて長年研究をする愛知県立芸術大学の教授の小西信之氏を招き、主にロバート・スミッソンの活動に焦点をあてトークを開催します。

ロバート・スミッソンのフィルム作品《スパイラル・ジェッティ》(1970年)は、人工呼吸器の音に導かれて太陽のフレアの映像で始まります。それはユタ州グレートソルトレークにある全長約500mのランド・アート《スパイラル・ジェッティ》のいわばフィルム・バージョンですが、ただの制作記録ではありません。このフィルムはランド・アート制作後直ちにニューヨークのスタジオで編集が開始され、ランド・アートに多層的な意味を吹き込み、一種のストーリーと生気を与える役目を果たしました。そして詳細な説明を付したテキスト「スパイラル・ジェッティ」が2年後に書かれます。つまり《スパイラル・ジェッティ》はサイト/フィルム/テキストとして3つの形で存在し、異なったメディア間をまたいで互いに意味付け合っているのです。それは、自然と往還する「サイト/ノン・サイト」という弁証法的作品構造を編み出したスミッソンが辿りついた、複合的作品のひとつの頂点でもありました。

本プログラムでは、こうしたスミッソンの多形的創造性の一端を《スパイラル・ジェッティ》の前後の時期を中心にサーヴェイし、そのアートの現代的可能性に接近を試みます。

ご来館の際は、
・「新型コロナウイルス感染症対策への取り組みについて」を必ずお読みください。
・ご入館に際して、体温モニタリング、検温、マスク着用は必須となります。

出演
小西信之(愛知県立芸術大学教授、美術評論)
聞き手
マーティン・ゲルマン(森美術館アジャンクト・キュレーター)
日時
2023年3月7日(火)19:00~20:30(開場:18:30)
※美術館は17:00で閉館し、18:30よりお申し込みいただいた方のみに「MAMスクリーン017:ナンシー・ホルト、ロバート・スミッソン」展を再オープンします。
※また、トーク終了後にも、会場にて「MAMスクリーン017:ナンシー・ホルト、ロバート・スミッソン」の上映作品を、参加者のみに特別上映いたします。(上映時間約70分)
※手話同時通訳をご希望の方は、イベント名を明記のうえ、3月1日(水)までにmam-learning@mori.co.jpへご連絡ください。
ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》
ロバート・スミッソン
《スパイラル・ジェッティ》
1970年
16ミリフィルム、カラー、サウンド
35分
©2022 Holt/Smithson Foundation and Dia Art Foundation / Licensed by ARS, NY and JASPAR, Tokyo G3056
Distributed by Electronic Arts Intermix, New York
ロバート・スミッソン《スパイラル・ジェッティ》
ロバート・スミッソン
《スパイラル・ジェッティ》
1970年
16ミリフィルム、カラー、サウンド
35分
©2022 Holt/Smithson Foundation and Dia Art Foundation / Licensed by ARS, NY and JASPAR, Tokyo G3056
Distributed by Electronic Arts Intermix, New York

小西信之

愛知県立芸術大学教授、美術評論。最近の論文として「ロバート・スミッソン:結晶構造からノンサイトへ」(愛知県立芸術大学紀要No.49、2020年)、「アーカイヴ・オブ・アメリカン・アート所蔵『ロバート・スミッソン・アンド・ナンシー・ホルト・ペーパーズ 1905-1987年、主に1952-1987年』について」(同No.46、2017年)、「ロバート・スミッソン再起動―彫刻家(2)」(同No.44、2015年)等、同翻訳ロバート・スミッソン「ホテル・パレンケ」(同No. 48、2018 年)がある。そのほか、共訳書としてロザリンド・クラウス『アヴァンギャルドのオリジナリティ』(月曜社、2021年)、同『視覚的無意識』(月曜社、2019年)、ロザリンド・クラウス、ハル・フォスター他『Art Since 1900―図鑑1900年以降の芸術』(東京書籍、2019年)。共著書には、多木浩二、藤枝晃雄監修『日本近現代美術史辞典』(東京書籍、2007年)等がある。

小西信之

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申込期間
2023.2.9(木) ~ 3.5(日)
会場
森美術館オーディトリアム
定員
50名(要予約、先着順)
料金
無料
お問い合わせ
森美術館 ラーニング担当
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カテゴリー
展覧会関連
対象
一般
タグ
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