トークセッション「エキシビジョンメイキングに見るフェミニズム」
「アナザーエナジー展」関連プログラム
日本語のみ
2021年11月15日(月)にオンラインで実施したトークセッションを2022年1月24日(月)までの期間限定で公開します。
本プログラムでは、展覧会づくりのなかで「ジェンダー」や「フェミニズム」がどのように語られてきたかのか、日本国内のこれまでの動向と現在の状況について紹介しながら、出演者がディスカッションを行いました。
同テーマの展覧会を数多く企画してきたアーティゾン美術館副館長の笠原美智子、現在、金沢21世紀美術館で開催中の「ぎこちない会話への対応策――第三波フェミニズムの視点で」展でゲスト・キュレーターを務める写真家の長島有里枝、気鋭の評論家としても活躍する彫刻家の小田原のどかの3名をゲストに迎え、それぞれのプレゼンテーション後、森美術館館長の片岡真実がモデレーターとなり、2時間にもおよぶトークセッションが実現しました。どうぞお見逃しなく。
公開期間:2022年1月24日(月)まで【期間限定】
- 日時
- 2021年11月15日(月)15:00~17:00
- 出演
- 笠原美智子(アーティゾン美術館副館長)、長島有里枝(写真家)、小田原のどか(アーティスト、評論家)
- モデレーター
- 片岡真実(森美術館館長)
- 配信時間
- 2時間3分
- 言語
- 日本語
- 公開期間
- 2021年12月20日~2022年1月24日
- 撮影・編集
- 渡辺真太郎
笠原美智子
東京都写真美術館、東京都現代美術館学芸員を経て、現在、石橋財団アーティゾン美術館副館長。1957年長野県生まれ。1983年明治学院大学社会学部社会学科卒業。1987年シカゴ・コロンビア・カレッジ修士課程修了(写真専攻)。主な展覧会として、「わたしという未知へ向かって 現代女性セルフ・ポートレイト」展(1991年)、「ジェンダー 記憶の淵から」展(1996年)、「ラヴズ・ボディ ヌード写真の近現代」展(1998年)、「ラヴズ・ボディ 生と性を巡る表現」展(2010年)他。主な著作に『ジェンダー写真論1991-2017』(里山社、2017年)、『写真、時代に抗するもの』(青弓社、2002年)『ヌードのポリティクス 女性写真家の仕事』(筑摩書房、1998年)他。第51回ヴェネチア・ビエンナーレ美術展日本館コミッショナーとして「石内都:マザーズ 2000-2005 未来の刻印」展(2015年))を開催。
長島有里枝
1993年、武蔵野美術大学在学中に公募展を経てデビュー、カリフォルニア芸術大学MFA修了。2011年から4年間、武蔵大学前期博士課程でフェミニズムを学ぶ。アーティストとして活動するいっぽう、文筆業や教育分野にも携わる。第26回木村伊兵衛写真賞受賞。第26回講談社エッセイ賞受賞。第36回写真の町東川賞国内作家賞受賞。主な著作に『「僕ら」の「女の子写真」からわたしたちのガーリーフォトへ』(2020年)、主な作品集に『self-portraits』(2020年)など。現在、金沢21世紀美術館で開催中の「ぎこちない会話への対応策―第3波フェミニズムの視点で」のゲストキュレーターを務めている。
「ぎこちない会話への対応策—第三波フェミニズムの視点で」
会期:2021年10月16日(土)~2022年3月13日(日)
会場:金沢21世紀美術館 ※「フェミニズムズ / FEMINISMS」同時開催
ウェブサイト:https://www.kanazawa21.jp/
小田原のどか
1985年、宮城県仙台市生まれ。多摩美術大学彫刻学科卒業後、東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻にて修士号、筑波大学大学院人間総合科学研究科にて博士号を取得。芸術学博士。彫刻家、評論家としての活動と並行して書籍編集、出版社経営を行う。著書に『近代を彫刻/超克する』(講談社)など。『東京新聞』『芸術新潮』にて評論連載。運営するひとり出版社、書肆九十九(しょしつくも)から『原爆後の75年:長崎の記憶と記録をたどる』(長崎原爆の戦後史をのこす会編、2021年)を刊行。2021年12月25日から国際芸術センター青森[ACAC]にて個展「近代を彫刻/超克する 雪国青森編」を開催。