特別上映会:映画から見るシンガポール・マレーシアのアイデンティティ 第2日
「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」関連プログラム
日本語・英語字幕
2017年夏、国立新美術館と森美術館は国際交流基金アジアセンターとの共催で「サンシャワー:東南アジアの現代美術展1980年代から現在まで」を同時開催します。ASEAN(東南アジア諸国連合)設立50周年を記念して、加盟10か国の1980年代以降の現代アートの軌跡を紹介する本展覧会は、自由の希求、成長とその影、コミュニティ、様々なアイデンティティ、信仰と伝統、歴史の再訪など、複数のテーマに基づいて構成される予定です。この展覧会に向けて今回、シンガポールとマレーシアの2つの国を取り上げ、展覧会のテーマのひとつであるアイデンティティの問題に焦点を当てた映画2作品を上映します。1月22日には、両作品の上映の間にトークショーを開催し、本展を担当する国立新美術館、森美術館のキュレーターが、両国の映画・舞台芸術の専門家を迎え、それぞれの国が直面する様々なアイデンティティに関する議論の現状について語ります。
- 日時
- 2017年1月29日(日)13:00~16:40
- 上映会
- 12:30~ 開場
13:00~13:05 イントロダクション
13:05~14:55 『細い目』ヤスミン・アフマド監督 2005年 マレーシア 107分
14:55~15:10 休憩
14:50~15:55 トークショー(日本語のみ)
15:10~16:40 『Sandcastle』ブー・ジュンフェン監督 2010年 シンガポール 91分 - 出演
- 滝口健(アジアン・シェイクスピア・インターカルチュラル・アーカイブ副代表/翻訳エディター)、松下由美(映画プレゼンター/キュレーター/プロデューサー)、片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)、米田尚輝(国立新美術館研究員)
- 主催
- 国立新美術館、森美術館、国際交流基金アジアセンター
- 滝口健 プロフィール
- オンライン・デジタルアーカイブ「アジアン・シェイクスピア・インターカルチュラル・アーカイブ」副代表、翻訳エディター(PhD)。ドラマトゥルク、翻訳者。アジアン・ドラマトゥルク・ネットワーク創立メンバー。国際交流基金クアラルンプール日本文化センター副所長、クアラルンプール・パフォーミングアーツセンターコンサルタント(国際プログラム担当)、劇団ネセサリー・ステージ(シンガポール)運営評議員、シンガポール国立大学英語英文学科演劇学専攻リサーチフェローなどを歴任。2002年、キャメロニアン・アーツアワード(マレーシア)特別賞受賞。
- 松下由美 プロフィール
- 幼少期と高校時代を東南アジアで過ごす。ヨーロッパへ留学・インターン経験後帰国しフリーランスとなる。メディア/映画製作・コンサルティングを行い外国作品のライン・プロデューサーをつとめる(「99分、世界美味めぐり」など多数)。映画関係の司会・通訳・執筆(「キネマ旬報」他)やキュレーションをするかたわら2009、2012年にSintokシンガポール映画祭を東京で主催。現在は映画を通して若い世代と世界・社会の課題をつなぐ活動、多様性・多言語社会をテーマに取り組んでおり、連携して講義やワークショップを行う教育機関や団体を求めている。
- 「SEAプロジェクト」ウェブサイト
- http://seaproject.asia/
2016年2月4日より公開。「SEAプロジェクト」の調査記録だけでなく、これまでの研究に基づく参考文献などを順次アップロードしていく予定です。 - 「サンシャワー:東南アジアの現代美術展 1980年代から現在まで」
- https://www.mori.art.museum/jp/exhibitions/sunshower2017/