森美術館国際シンポジウム「現代美術館は、新しい『学び』の場となり得るか?―エデュケーションからラーニングへ」

*申し込み終了
日英同時通訳付、手話同時通訳付

近年、美術館で従来使われてきた「エデュケーション(教育普及)」という言葉を、相互に知識を共有しあう「ラーニング(学び)」という言葉に置き換えるケースが、世界各地で見られます。その背景には、インターネットやSNSの普及により、従来の美術館と観客の関係が双方向的になったこと、1990年代以降、美術史的にも参加型アートやパフォーマンス・アートなど観客が積極的に関与するアートが注目されてきたことなどが考えられます。さらには、現代美術を取り巻くグローバルな構造のなか、世界のあらゆる地域の、固有な文化的文脈から生まれた作品に触れる機会が広がっていることも、学びを必要とする理由として考えられるでしょう。一方、深刻化する世界各地の紛争や難民問題、新自由主義以降の複雑化する経済状況や格差社会などを背景に、ソーシャリー・エンゲイジド・アートという社会問題により深くコミットするアートの実践についても改めて注目されつつあります。

美術館が新しい「学び」の場になるとは、具体的にはどのようなことなのでしょうか?そこにはどのようなニーズと可能性があるのでしょうか?森美術館では、現代美術館と観客の新しい有り方を考えるために、イギリスやアメリカの先行事例を参照しながら、近年の美術館における「ラーニング・プログラム」、社会に深く関わるアートのあり方などについて考察し、日本の美術館における「学び」の可能性について議論する国際シンポジウムを開催します。

日時
2017年2月13日(月)10:00~18:00(開場 9:30)
出演
アナ・カトラー(テート、ラーニング・ディレクター)、ナット・トロットマン(グッゲンハイム美術館パフォーマンス&メディア・キュレーター)、スザンヌ・レーシー(アーティスト)、逢坂恵理子(横浜美術館館長)、住友文彦(アーツ前橋館長)、N・S・ハルシャ(アーティスト)、マルギット・ツェンキ/クリストフ・シェーファー(「パーク・フィクション」主宰)、ペドロ・レイエス(アーティスト)、工藤安代(特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター代表)、南條史生(森美術館館長)、片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
タイムテーブル
9:30受付開始、開場
10:00ご挨拶:南條史生(森美術館館長)
10:05イントロダクション:片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
10:20基調講演1:アナ・カトラー(テート、ラーニング・ディレクター)
11:00基調講演2:スザンヌ・レーシー(アーティスト)
11:40基調講演3:ナット・トロットマン
(グッゲンハイム美術館パフォーマンス&メディア・キュレーター)
12:20ランチ休憩
14:00セッション1 イントロダクション
「日本のソーシャリー・エンゲイジド・アートの潮流」
出演:
工藤安代(特定非営利活動法人アート&ソサイエティ研究センター代表)
14:15セッション1「現代アートと社会:アーティストたちの実践から」
出演:
N・S・ハルシャ(アーティスト)
ペドロ・レイエス(アーティスト)
マルギット・ツェンキ/クリストフ・シェーファー
(「パーク・フィクション」主宰)
スザンヌ・レーシー(アーティスト)
モデレーター:片岡真実
15:45休憩
16:00セッション2「新しい学びの場とは?」
出演:
逢坂恵理子(横浜美術館館長)
住友文彦(アーツ前橋館長)
アナ・カトラー
ナット・トロットマン
17:30全体総括、会場からの質疑応答
出演:アナ・カトラー、ナット・トロットマン、片岡真実
18:00終了
主催
森美術館
後援
メキシコ大使館
協賛
株式会社ベネッセホールディングス
協力
アカデミーヒルズ
申込期間
2017.2.13(月) ~ 2.13(月)
会場
アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)
定員
500名(要予約)
料金
無料

※手話同時通訳をご希望の方は2月6日(月)までにmam-learning@mori.co.jpへご連絡ください。

カテゴリー
シンポジウム
対象
一般
タグ
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