展覧会の見どころ
・日本初! ヘザウィック・スタジオの主要プロジェクト28件を一挙公開
・試行錯誤を重ねた多様なプロジェクトの模型や素材サンプルなどを併せて展示
・ロンドン市内を走る二階建てバスも、ヘザウィック・スタジオが50年ぶりにデザインをリニューアル! 天井高11m、展望台吹き抜けの大空間を活かし、高さ4mを超える原寸大模型(部分)を展示
・ヘザウィック・スタジオが日本の暖簾や垂れ幕に着想を得たユニークな展示デザイン
・ヘザウィック・スタジオがデザインした、遊び心いっぱいの回転椅子《スパン》に座って展望台からの景観も楽しめる空間が登場
トーマス・ヘザウィック
(ヘザウィック・スタジオ創設者)
トーマス・ヘザウィックは、英国で最も数多くの作品を手掛けるデザイナーの一人です。20年超のキャリアのなかで制作された多彩な作品群の特徴は、斬新さと独創性、人間味溢れるデザインにあります。1994年にスタジオを設立。建築、都市計画、プロダクト・デザイン、インテリア・デザインといった従来の枠組みを取り払い、これらをひとつのクリエイティブ・ワークスペースに集約しました。規模や場所、型式にとらわれることなく、さまざまな仕事を手掛け、現在ではクラフトマンシップとアイデアに溢れた200名のスタッフから成る、固定的なスタイルを持たないデザイン集団へと発展しました。定説や定論よりも体験を尊重し、環境への負荷を最小限に抑えつつ、人々の魂に訴えかけるような場所やモノを創り出しています。
現在ロンドンを拠点とし、東京都心にある6ヘクタールの複合施設《麻布台ヒルズ/低層部》をはじめ、ロンドンのグーグル新本社(ビャルケ・インゲルス・グループとのコラボレーション)、走行中に空気を浄化する電気自動車《エアロ》など、10カ国で30以上ものプロジェクトを手掛けています。
近年完了したプロジェクトに、グーグル社が初めて自ら設計した新社屋《グーグル・ベイ・ビュー》、ニューヨーク、ハドソン川にある公園と野外劇場を兼ねた《リトル・アイランド》、ケープタウンの《ツァイツ・アフリカ現代美術館》、ロンドン、キングス・クロスの新しい大型商業地区《コール・ドロップス・ヤード》など。また、トーマス・ヘザウィックの新著『Humanise』(ペンギン社)が、2023年に出版予定。