作家名 | : | ツァイ・チャウエイ(蔡佳葳)/Tsai Charwei(1980-) |
---|---|---|
出身/在住 | : | 台湾 |
制作年 | : | 2011 |
素材 | : | ビデオ、カラ―、サイレント |
サイズ | : | 56秒 |
ツァイ・チャウエイは2002年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインにてインダストリアルデザイン、アートおよび建築史を学んだ後、2010年にパリ国立高等美術学校の大学院を修了。シンガポール・ビエンナーレ(2006年)、ポンピドゥー・センター(パリ、2008年)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(ブリスベン、2009年)、ヨコハマトリエンナーレ(神奈川、2011年)、シャルジャ・ビエンナーレ(2013年)、ビエンナーレ・オブ・シドニー(2016年)、アンスティテュ・ダール・コンタンポラン・ビルールバンヌ(フランス、2017年)、ビエンナーレ・ジョグジャ(インドネシア、2019年)、リブ・フォーエバー財団(台湾、台中、2021年)など、世界中の主要な美術館で個展・グループ展を行う。
ツァイの作品は宗教的信条の多様性から私たちの世界の儚さまで、生をつなぎとめている物質的・非物質的な素材を扱う。地理や社会、神話といったものに関わるモチーフと向き合い、ときには見る者を参加へと駆り立てる。彼女は蓮の葉やマッシュルーム、豆腐、ギリシャ・イドラ島のオリーブの樹皮などの表面に文字を書き付けることで、それらの素材の不可避的な腐敗や崩壊へと注意を向けさせる。森美術館が所蔵する瞑想的な短編映像作品《豆腐にお経》を含む、彼女の「マントラ」シリーズ(2005-)が表現しているのは、そのような成長と腐敗、形と空虚、生と死の間の揺れ動きである。また別の作品でツァイは「一つの中国」政策と台湾独立宣言の一部を、生きているヤドカリと貝殻に書き込んだ。ヤドカリが動いて殼を替えると、テキスト同士の関係性も新しく生成されることになる。彼女の作品は政治的宣言の儚さの強調や、歴史の可変性を示すメタファーとも読める。映像作品《円Ⅱ》では、ツァイは書く行為を通して円という基本的な形を探求する。それは身体性と精神性のバランスを取りながら、単一性と全体性の接続へと彼女が没入するもうひとつの例となっている。
作家名 | : | ツァイ・チャウエイ(蔡佳葳)/Tsai Charwei(1980-) |
---|---|---|
出身/在住 | : | 台湾 |
制作年 | : | 2011 |
素材 | : | ビデオ、カラ―、サイレント |
サイズ | : | 56秒 |
ツァイ・チャウエイは2002年にロードアイランド・スクール・オブ・デザインにてインダストリアルデザイン、アートおよび建築史を学んだ後、2010年にパリ国立高等美術学校の大学院を修了。シンガポール・ビエンナーレ(2006年)、ポンピドゥー・センター(パリ、2008年)、アジア・パシフィック・トリエンナーレ(ブリスベン、2009年)、ヨコハマトリエンナーレ(神奈川、2011年)、シャルジャ・ビエンナーレ(2013年)、ビエンナーレ・オブ・シドニー(2016年)、アンスティテュ・ダール・コンタンポラン・ビルールバンヌ(フランス、2017年)、ビエンナーレ・ジョグジャ(インドネシア、2019年)、リブ・フォーエバー財団(台湾、台中、2021年)など、世界中の主要な美術館で個展・グループ展を行う。
ツァイの作品は宗教的信条の多様性から私たちの世界の儚さまで、生をつなぎとめている物質的・非物質的な素材を扱う。地理や社会、神話といったものに関わるモチーフと向き合い、ときには見る者を参加へと駆り立てる。彼女は蓮の葉やマッシュルーム、豆腐、ギリシャ・イドラ島のオリーブの樹皮などの表面に文字を書き付けることで、それらの素材の不可避的な腐敗や崩壊へと注意を向けさせる。森美術館が所蔵する瞑想的な短編映像作品《豆腐にお経》を含む、彼女の「マントラ」シリーズ(2005-)が表現しているのは、そのような成長と腐敗、形と空虚、生と死の間の揺れ動きである。また別の作品でツァイは「一つの中国」政策と台湾独立宣言の一部を、生きているヤドカリと貝殻に書き込んだ。ヤドカリが動いて殼を替えると、テキスト同士の関係性も新しく生成されることになる。彼女の作品は政治的宣言の儚さの強調や、歴史の可変性を示すメタファーとも読める。映像作品《円Ⅱ》では、ツァイは書く行為を通して円という基本的な形を探求する。それは身体性と精神性のバランスを取りながら、単一性と全体性の接続へと彼女が没入するもうひとつの例となっている。