N・S・ハルシャは1969年、南インドの古都マイスールに生まれ、現在も同地に在住し活動しています。インドの現代アートは近年の急速な経済成長や都市化とともに、国際的な注目を浴びていますが、N・S・ハルシャもこの10年間、世界各地で開催される国際展に数多く参加し、作品を発表しています。その一方で、南インドの伝統文化や自然環境、日々の生活における人間と動植物との関係など、自らを取り巻く「生」と真摯に向き合いながら、独自の立ち位置を確立してきた作家でもあります。
N・S・ハルシャの初のミッド・キャリア・レトロスペクティブ(*)となる本展では、1995年以降の主要な作品を網羅しながら、現実世界の不条理、具象と抽象、イメージの繰返しなど、彼の実践に一貫して見られる関心を掘り下げます。森美術館では、これまでも中国、アフリカ、インド、中東など成長目覚ましい地域の現代アートの現状を紹介しつつ、アジアの中堅作家の個展を開催していますが、本展はこの個展シリーズのひとつに位置づけられます。
(*) ミッドキャリア・レトロスペクティブ:アーティストのキャリアの晩年や没後に開催されるイメージが強い「回顧展」に対して、一定のスタイルを確立した中堅アーティストの数十年間の仕事を網羅的に見せる展覧会。
会 期: | 2017年2月4日(土)-6月11日(日) >>開館時間はこちら |
---|---|
会 場: | 森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階) |
主 催: | 森美術館 |
後 援: | インド大使館 公益財団法人 日印協会 |
協 賛: | ダイキン工業株式会社 株式会社大林組 トヨタ自動車 YKK / YKK AP NTTコミュニケーションズ株式会社 ハウス食品グループ 鹿島建設株式会社 |
制作協力: | Usha International Ltd. |
協 力: | キャセイパシフィック航空会社 シャンパーニュ ポメリー |
企 画: | 片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター) |
本展は、日印友好交流年記念事業のひとつです。 |