東西ドイツ統合の象徴としてベルリン観光のメッカとなった《ドイツ連邦議会新議事堂、ライヒスターク》、大英博物館中庭を現代的な美しいアトリウムへと変貌させた《グレートコート》など、最先端技術を駆使しながら、伝統的建造物の歴史的な背景や地域の環境に配慮し、再生する独自のアプローチとメソッドを紹介します。
サスティナブル建築としてのアップル新社屋《アップル・キャンパス2》、月面の砂を素材に3Dプリンターで制作する月面住宅など、近未来の都市と建築を予感させる革新的なプロジェクトを紹介します。
1930年代から地球規模の環境問題の提起と提案を行い、今なお建築家やアーティストに多大な影響を与えている工学者・思想家リチャード・バックミンスター・フラーとフォスター+パートナーズが、1971年からフラーが亡くなる1983年までの12年間協働したプロジェクトなどをフォスター建築の原点として紹介します。
建築模型、映像、CGなど膨大な作品群が、海抜 250 メートル、展望台 東京シティビュー内スカイギャラリーで展示されます。都市の眺望と融合した空間での、他にはない特別な鑑賞体験となるでしょう。フォスター+パートナーズがデザインした家具やプロダクトを配した、ラウンジでは、眼下に広がる東京の絶景を望みながら、映像を楽しむ贅沢な寛ぎのひとときをお過ごしいただけます。
ノーマン・フォスターらは、20世紀を代表する工学者・思想家のリチャード・バックミンスター・フラーと、活動初期の1971年からフラーが亡くなる1983年まで協働し、彼の思想に多大な影響を受けました。フラーは、地球を「宇宙船地球号」と呼び、サスティナビリティやエコロジーという概念がない時代に、いま、私たちが直面している地球規模の問題をいち早く指摘し、その解決に示唆を与えました。このセクションでは、フォスターとフラーの共同プロジェクトとその後のフォスター+パートナーズの原点となる初期の作品を展示します。
エコロジー、サスティナブル、歴史、伝統、地域、国家といった各国が抱える課題に、最先端のデザインと技術で応えてきたフォスター+パートナーズの膨大なプロジェクトを厳選して展示します。検討モデルから完成モデル、映像、写真、スケッチなどを通して、建築が創造されてゆくダイナミズムをデザインプロセスとともに紹介します。
フォスター+パートナーズの半世紀にわたる設計活動は、いま、新たな段階へと踏み出しています。ゼロエミッションを目指す巨大建築や都市、月面住宅など一見、空想的なプロジェクトの数々が、実現に向けて研究されています。このセクションでは、最先端技術に裏付けされた近未来の都市と建築の姿を提示します。