夏真っ盛りの8月2日(日)、森美術館メンバーシップ・プログラム MAMCのメンバー限定イベントとして、"南條館長と巡る、大地の芸術祭「越後妻有アートトリエンナーレ2015」ツアー"を実施しました。
当日の様子をフォトレポート形式でお届けします。
2000年から3年に1度開催されている世界最大級の国際芸術祭「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ」は、今年で6回目を迎えます。
今回のMAMCツアーは、越後交通ゴールデンツアー主催の、新作を中心に見学するバスツアーに、見学先を2か所プラスした、MAMC専用の特別ツアーです。
最初の見学場所は《もぐらの館》。閉校になった小学校を利用した、土の魅力を伝える美術館です。
バスの中では、ガイドの倉沢さんより作品の解説はもちろん、越後妻有の土地や習慣についてお話いただきました。
茅葺き民家を陶芸美術館として再生した《うぶすなの家》でランチタイム。
食器も、安藤雅信の作品です!とれたてのトマトときゅうりは食べ放題!
ジェームズ・タレルの《光の館》にて記念撮影。なかなか予約がとれない、大人気の宿泊施設です。
暑さのあまり、ダウンして寝転がって・・・・・・いる訳ではありません。
なんと!屋根が開閉式。皆さんこの光景を眺めていたのです。
アジア写真映像館では、MAMC名誉会員でもある株式会社スマイルズ代表 遠山正道さんに株式会社デンソーとの共同出展作品《新潟産ハートを射抜くお米のスープ 300円》についてご説明いただきました。
この後、こちらの女性は作品のタイトルどおり、ハートを射抜かれます♡
車窓からの眺め。「星峠の棚田」
壁、床、柱などいたるところを彫刻刀で彫った《脱皮する家》。農家民宿として宿泊することができます。
家中に金属を容射した《コロッケハウス》。取っ手がジャガイモ!
かつて病院だった空家を利用した、イ・ブルの新作《ドクターズ・ハウス》。家の中にはイ・ブルの作品の他、彼女のサポートをしている若手アーティスト4人の作品が展示されています。
アネット・メサジェの新作《つんねの家のスペクトル》。長い冬の間、家を守る女性たちが使っていた日常品をモチーフにした、思わず触りたくなるぬいぐるみのオブジェ。
大巻伸嗣の新作《影向の家》。森美術館「シンプルなかたち展:美はどこからくるのか」で展示した《リミナル・エアー スペース-タイム》同様、何時間でも無心に眺めていたい作品です!
地域の資源を発掘し発信する総合文化施設《まつだい「農舞台」》には、たくさんの作品が展示されています。
最後は越後妻有里山現代美術館キナーレにて蔡國強の新作《蓬莱山》を見学しました。
盛りだくさんの見学先に、暑さも加わり、メンバーの皆さんはお疲れではないかと心配になりましたが、最後まで元気に、魚沼地方発祥の「へぎそば」を楽しまれていました。
次回のMAMCイベントは、9月15日(火)「ディン・Q・レ展:明日への記憶」MAMCナイトです。作家本人ディン・Q・レとキュレーター荒木夏実によるトークイベントを行います。お見逃しなく!
文:今村亜希子(森美術館マーケティンググループ)
<関連リンク>
・森美術館
「ディン・Q・レ展:明日への記憶」
「MAMコレクション002:存在と空間――ス・ドホ+ポー・ポー」
「MAMスクリーン002:ゴードン・マッタ=クラーク記録映像集」
「MAMリサーチ002:ロベルト・チャベットとは誰か?――フィリピン現代アートの発展とともに」
会期:2015年7月25日(土)-10月12日(月・祝)
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