5月31日から開催される「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」。
本展のタイトルにある"Go-Betweens(ゴー・ビトゥイーンズ)"とは、「媒介者」のことです。19世紀後半のニューヨークで貧しい移民の暮らしを取材していた写真家ジェイコブ・A・リースは、英語が不自由な両親の橋渡しとしてさまざまな用務をこなす移民の子どもたちを「ゴー・ビトゥイーンズ(媒介者)」と呼びました。
本展は、そんな媒介者としての子どもの特性に注目し、社会で起こっているさまざまな事象に目を向ける展覧会です。
会場は5つのセクションで構成され、26組のアーティストの作品を紹介します。
■セクション1 文化を超えて
多文化の中で生きる子どもたちの姿を通して、移民や国際養子縁組など子どもを取りまくさまざまなことがらに焦点を当てます。
ジャン・オー
《パパとわたし:No.29》
2006年
タイプCプリント 100×100cm
森美術館蔵、東京
■セクション2 自由と孤独の世界
大人が忘れてしまいがちな子ども特有の孤独感と、それゆえに得ることのできる自由で創造性あふれる世界に着目します。
小西淳也
《子供の時間》
2006年
インクジェット・プリント 42×59.4cm
■セクション3 痛みと葛藤の記憶
傷ついた思い出、戦争の記憶、日々の葛藤など、子どもたちの痛みの経験に向き合います。
ストーリー・コー
《Q&A》
2010年
アニメーション 4分
Courtesy: StoryCorps
■セクション4 大人と子どものはざまで
思春期の子どもの姿を通して、大人と子どもの境界を行き来する子どもの性質に注目します。
菊地智子
《迷境》
2012年
ビデオ
7分
■セクション5 異次元を往来する
現実と夢や想像の世界の間を自由に行き来する子どもの姿を通して、より多様で豊かな世界の可能性を探ります。
ウォン・ソンウォン
《寝坊して》(「7歳の私」シリーズより)
2010年
タイプCプリント
86×120cm
本展の出展アーティストや作品についてはこちら。
大人だけでなく、ぜひご家族でご覧いただきたい展覧会です。
期間中はパブリックプログラムや特別企画も多数開催しますので、ぜひご参加ください!現在、お申し込み受付中です。
<関連リンク>
・「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」
会期:2014年5月31日(土)-8月31日(日)
・「MAMプロジェクト021:メルヴィン・モティ」
会期:2014年5月31日(土)-8月31日(日)