2013年9月17日(火)

「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト」は
シリーズ初、海外キュレーターとコラボレーション!

「六本木クロッシング」シリーズは、毎回複数のキュレーターが企画に関わりますが、4回目となる今回は、初めて海外のキュレーターとのコラボレーションが実現しました。


左より、ルーベン・キーハン、片岡真実、ガブリエル・リッター
撮影:御厨慎一郎

「六本木クロッシング」シリーズは、3年に一度、定点観測的に日本のアートシーンを総覧する展覧会ですが、今回、日本の現代美術の立ち位置をグローバルな視点から見つめるために、シリーズとして初めて、海外キュレーターが参画することになりました。

「六本木クロッシング」を担当するのは今回で2回目となる、森美術館チーフ・キュレーターの片岡真実とともに共同キュレーションを行なうのは、日本のアートシーンに精通した海外の30代のキュレーター、ルーベン・キーハン(1976年生まれ、豪州クイーンズランド・アートギャラリー|ブリスベン近代美術館)とガブリエル・リッター(1980年生まれ、米国ダラス美術館)の2人です。

キーハン、リッターはともにオーストラリア、アメリカを活動拠点に、日本美術の紹介を続けていますが、彼らの視点をとおして浮き彫りにされる日本の現代美術は、どんな様相を見せるのでしょうか。本展を鑑賞の際は、ぜひこの点にご注目ください。

さらに本展においては、海外在住あるいは海外生まれの日系アーティストを積極的に取り上げているのも特徴です。
オーストラリア在住の高坂正人、流井幸治、アキラ・アキラ、ニューヨーク在住の田島美加、笹本晃、荒川医など、海外を拠点に活動しているアーティストを紹介し、地理的あるいは政治的な枠組みに限らず、文化としての「日本」への意識を拡げていきます。


高坂正人
《ANOTHER PROPOSITIONAL MODEL FOR THE EVERYTHING ALWAYS ALREADYMADE WANNABE STUDIO MASATOTECTURES MUSEUM OF FOUND REFRACTIONS 1994-2012 ®eternal return to productopia-almost everything all at once, twice three times (in four parts...)》
2012年
展示風景:「高坂正人:ALMOST EVERYTHING ALL AT ONCE, TWICE, THREE TIMES (IN FOUR PARTS)」ガートルード・コンテンポラリー、メルボルン
Photo: Jake Walker

これまでの「六本木クロッシング」とは一味違った本展。日本の現代アートの未来にはどのような風景が描かれるのでしょうか。展覧会は今週末から開幕。ご期待ください!
 

<関連リンク>

アウト・オブ・ダウト―日本の現代アート、社会の今を問う
「六本木クロッシング2013」キュレーター・インタビュー

森美術館10周年記念展
「六本木クロッシング2013展:アウト・オブ・ダウト―来たるべき風景のために」

2013年9月21日(土)-2014年1月13日(月)

「六本木クロッシング:日本美術の新しい展望2004」
2004年2月7日(土)-4月11日(日)

「六本木クロッシング2007:未来への脈動」
2007年10月13日(土)-2008年1月14日(月・祝)

「六本木クロッシング2010展:芸術は可能か?」
2010年3月20日(土)-7月4日(日)

カテゴリー:01.MAMオピニオン
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