「会田誠展:天才でごめんなさい」にちなんで企画された六本木アートカレッジセミナーのアート入門シリーズ。第2回は、『美術手帖』編集長の岩渕貞哉さんが近現代アートをレクチャーしました。好評の第1回に引き続き、アカデミーヒルズ・スタッフによるレポートを、森美術館ブログ読者にもお届けします。
スピーカー岩渕貞哉氏(『美術手帖』編集長)
第2回のスピーカーは、『美術手帖』編集長の岩渕貞哉さん。レクチャーで取り上げられたのは、下記作家と、その作品。マネ、デュシャンから、デミアン・ハースト、村上隆まで、約200年の近現代アートの流れを紐解きました。
01 エドゥアール・マネ(1832-1883、フランス、)
02 マルセル・デュシャン(1887-1968、フランス−アメリカ)
03 ジャクソン・ポロック(1912-1956、アメリカ)
04 アンディ・ウォーホル(1928-1987、アメリカ)
05 ドナルド・ジャッド(1928-1994、アメリカ)
06 ジョセフ・コスース(1945-)
07 ロバート・スミッソン(1938-1973)
08 シンディ・シャーマン(1954-、アメリカ)
09 リクリット・ティラヴァーニャ(1961-、タイ)
10-1 ジェフ・クーンズ(1955-、アメリカ)
10-2 デミアン・ハースト(1965-、イギリス)
10-3 村上隆(1962-、日本)
それぞれの時代で、新たな潮流を生み、美術の本質は何か?を問いかけてきた重要な作家・作品として位置づけられています。各作品をここで掲載はできませんので、ぜひ作品集を見たり、検索をして調べたりしてみてください。
当日の会場の様子
「現代アート」は一言では語れず、概念は決定できないもの、変化していくものだと感じました。上記で取り上げた中には、もちろん、これから新作が見られる作家もいます。「現代アート」がどう変化するのかという観点で、今後作品を見てみることが楽しみになりました。
レクチャーの後半には、森美術館のチーフキュレーター片岡真実氏に登壇いただき、改めて「会田誠展」に展示された会田作品と上記作品の関連性や、見所などお話をいただきました。
片岡真実(森美術館チーフ・キュレーター)
シリーズ第1回「日本美術」第2回「現代アート」を通して、会田作品を新たな視点で見てきました。もう一度「会田誠展」に足を運んで「ここはあの作品をベースにしているな」「これが表現していることはこういうこと?」そんな風に、自分なりに考えながら、じっくり細かく鑑賞をしてみるのもよいのではないでしょうか。
次回セミナーのご案内:
六本木アートカレッジセミナー
シリーズ「美術の時間に教わらなかったアート入門」
第3回 サブカルチャーからみる現代アート
日時:2013年3月18日(月) 19:00-20:30
出演:宇野常寛(評論家)、津田大介(ジャーナリスト/メディア・アクティビスト)
会場:アカデミーヒルズ(六本木ヒルズ森タワー49階)
定員:300名(要予約)
料金:3,000円 ※「会田誠展」チケット進呈
主催:アカデミーヒルズ
協力:森美術館
協賛:株式会社大林組
詳細・お申し込み: こちら
<関連リンク>
・アートのつぼをおさえよう!「美術の時間に教わらなかったアート入門」
鈴木芳雄さんが指南する日本美術の見方
・「会田誠展:天才でごめんなさい」
2012年11月17日(土)-2013年3月31日(日)