8月のヴェネチアは暑い。
しかし、「ヴェネチア・ビエンナーレ2011特別鑑賞ツアー」に参加したMAMCメンバー17名は、連日35℃を超える暑さも意に介さず、許された時間と体力の全てをかけて、世界最高峰のアートの祭典を南條館長と駆け巡ってきました。
今回の旅を終え、メンバーから寄せられた熱気溢れるメッセージをご紹介します。
アートを通じて出合った皆さんはそれぞれにかけがえの無い濃密な時間を過ごされたようです。暑い中、お疲れ様でした!
ジャルディーニ会場へ入る前に、まずは南條の基本レクチャーから
Q.今回のツアーで印象に残った出来事や体験を教えてください。
ビエンナーレの主会場はほぼ網羅していただいた他、フリータイムにもかかわらずほとんど皆一緒に館長についていき、個人では回れないほどたくさんのアートのシャワーを浴びさせていただきました。南條館長にご紹介いただいたPRADA、PERSONAL STRUCTIREなどは個人旅行であれば行っていなかったと思うので、たくさんの作品に触れるチャンスをいただいたことを感謝しています。
(望月史子さん)
南條館長のお心遣いに感謝感激でした。南條館長の解説で現代美術について理解を深めることができ、より好きになりました。同行のみなさん、気持ちの良い方ばかりで幸運で、楽しかったです。少ない日数と思っていましたが、濃密な時を過ごしました。
(高橋鴿子さん)
世界各国のアートが集結するヴェネチア・ビエンナーレを観て、宗教と文化的、社会的変革との矛盾という問いに対して異なる文化を並べ対立させることで、ある次元が他の次元を照応し、一つの意味体系を構築することで、国家間の類似性を見出している様に思いました。ツアー参加者の皆様と楽しい時間が共有出来たことは私にとってとても大切な思い出です。本当に有り難うございました。
(清水由紀子さん)
「Personal Structures」という展覧会を訪れた時には、なんとシャンパンで歓迎してくれました。
水戸芸術館や森美術館のフレンチ・ウィンドウ展で観ていたタチアナ・トゥルベをいろいろな会場で見たので、今注目されるアーティストなのだと思いました。DESIREE DOLRONの切り詰められた陰影やHANS OP DE BEECKの悲哀を感じさせる美しい世界観が好きですが、紹介していただかないと知ることもできないので、今回は本当に来て良かったです。
(中野昭子さん)
個人では回ることが難しいような展示会場へも、スムーズにアシストして頂けたこと。南條館長による、為になる作品解説がその都度聞けたこと。気さくなお人柄に感激しました!性別や年齢層など、属性の異なる様々な人たちがアートを通して一体感を得られました。
(松田順子さん)
とにかく楽しかったです。トイレに行ってヴァポレットに乗り遅れ、スタッフの方にご迷惑をかけました。でも、何があっても許していただける素敵な仲間に出会えたのが宝です。
(鈴木智恵さん)
館長自らの作品に対する説明がとてもすばらしく、時代背景の説明で作品を立体的に理解することが出来た。また、同行メンバーも美術に対する認識が高く、種々な意見を聞く事が出来て参考になった。
(福田茂明さん)
アルセナーレ会場内。作家の背景など、キャプションやカタログには乗っていない情報を南條がレクチャー
お天気にも恵まれ、連日の暑さの中、南條館長のわかりやすい解説で多くの作品にふれることが出来て、たくさんの感動を思えました。さすがヴェネチア・ビエンナーレはスケールが大きく現代アートの面白さと奥深さ、難しさを改めて感じ、益々好きになりました。本当にありがとうございました。
(福田加代子さん)
ツアーを終えてみて感じていることは、南條館長のご厚意で、ヴェネチア・ビエンナーレだけにとどまらず、予定表をはみ出しヴェネツィア中のアートを巡った事。それは日本ではあり得ない、素晴らしい経験でした。住むところも年齢も違う参加者たちが同じ作品を見ながら面白がったり、写真を撮り合ったりしながら「暑いね」「風が気持ちいいね」「美味しいね」等と訪れた街や、その物事を、沢山共有できた事は私の財産です。
(吉澤久美子さん)
Palazzo Grassiのカフェでランチタイム
現代美術は、プレゼンテーションが大切としみじみ思いました。ツアー中、お天気も良く、皆様とてもお元気で明るくそして濃密な思い出となりました。ありがとうございました。
(K・Sさん)
南條館長がていねいにご案内下さった事が、大変印象に残りました。そしてもう1つ、大事件が起きてしまいましたが...(笑)。娘たちはそれぞれに刺激を受け、10代のこの時期にこの様な機会に恵まれた事は幸せな事だと思います。
(お嬢様と一緒に参加した、S・Mさん)
ジャルディーニ、アルセナーレでの人々の楽しみ方、アートがさりげなく暮らしに溶け込んでいることが印象に残った。3日目の各パラッツオでは豪壮な石のパラッツオに負けじと現代美術が主張していた現状を見て、ヨーロッパの現代美術の発生とあり方を衝撃的に心に刻みました。今回いちばんの収穫です。
(T・Sさん)
送られて来た旅のしおりの行程表が大ざっぱな予定しか書かれてなく、イタリアは初めてだったので不安だったが、自由行動とされていた時間も「観賞ツアー」が有ったので、それはそれで良かった。ただ、当日の予定がなかなかはっきりしなかったり、行きあたりばったりしたため、自由行動に行きにくかったのは残念。
(M・Kさん)
ホテルから最寄のヴァポレット(船)乗り場までは歩いて5分。若干早足の南條を追いながら・・・。
見たいと思っていた作品の中に身を置いたときの感動。強い日差しの中、同じ目的をもった参加者が暑さにも負けず多いに歩いたこと。
(T・Nさん)
思いの他、多くの作品を鑑賞できて良かった。いろいろお気づかいいただきまして、ありがとうございました。
(Y・Kさん)
帰路のフランクフルト空港で。乗り換え待ちの間に、写真で旅を振り返る。
<関連リンク>
・夏はヴェネチア!2年に一度のヴェネチア・ビエンナーレ特別ツアー 参加者募集中!