赤ちゃんから小学生まで、子どもと一緒にアートを楽しめるパブリックプログラムがあるのをご存知ですか?
●パブリックプログラムとは
美術館にはいろいろな機能がありますが、欠かすことのできない機能の1つに教育普及活動=パブリックプログラムがあります。森美術館では、アートに出会う喜び、アートを知る楽しさ、そしてアートについて積極的に語り合う機会を提供するために、さまざまなパブリックプログラムを実施しています。
例えば、専門的なトレーニングを受けたスタッフが行うギャラリートーク、目や耳が不自由な方に展覧会を楽しんでいただくためのツアー、展覧会のテーマに関わるレクチャーなど。多い時には1つの展覧会で70のパブリックプログラムを実施し、約3,000名もの方々にご参加いただいています。
●ベビーカーの赤ちゃんから小学生まで
パブリックプログラムのなかでもファミリーに人気なのが「おやこでアート」。お子さまの成長に応じて「ベビーカーツアー」と「おやこでおしゃべりツアー」の2種類があります。「ベビーカーツアー」はベビーカーを押しながら、大人が展覧会を楽しむプログラム。「おやこでおしゃべりツアー」はその名の通り、おしゃべりを始めたお子さまとお話しながら展示室を回るツアーで、3歳以上のお子さまと一緒に楽しめます。どちらも毎回、参加者の方にはご好評いただいています。
そして小学生のお子さまと一緒に、親子でアートを楽しんでいただく「こどもツアー」も行っています。
「こどもツアー」の特色は、何と言っても子どもたちの目線に立った解説です。例えば「あれは何に見える?」と、スタッフが子どもたちに質問するなど、子どもたちがワクワクする工夫を随所に施しています。小学生向けのものですが、付き添いの家族の方には別のスタッフがついて解説するので、大人も楽しめます。
先日の「アイ・ウェイウェイ展」での「こどもツアー」では、参加者は始めてみる作品に興味津々。スタッフと一緒に展覧会を回りながら、リラックスして現代アートの面白さを体感していただいたようです。次回は「医学と芸術展」で、2010年1月16日(土)11:00~12:00に開催する予定です。お子さまと一緒に、ぜひアートをたっぷりとお楽しみください。
撮影:御厨慎一郎
写真提供:森美術館
各パブリックプログラムの詳細とお申し込みはこちら
http://www.mori.art.museum/contents/medicine/public/index.html
<関連リンク>
「医学と芸術展:生命(いのち)と愛の未来を探る」
http://www.mori.art.museum/contents/medicine/index.html
会期:2009年11月28日(土)~2010年2月28日(日)