《僕の声はきっとあなたに届いている》 2009年 ハイビジョン・ビデオ・インスタレーション
《ヒューマン・オペラXXX》 2007年 シングル・チャンネル・ビデオ 17分
2009年7月25日(土)~11月8日(日)
森美術館が若手アーティストを応援するMAMプロジェクト。9回目となる「MAMプロジェクト009」では、小泉明郎(1976 年生まれ)を紹介します。
小泉は映像作品を中心に制作する新進気鋭のアーティスト。近作の多くは、作家と登場人物の対話、あるいは物語を語る出演者に作家が演出を加える様子をビデオに収めたもので、題材も作品に登場する人物の実話に基づく母親との思い出や、恋人と別れたトラウマなどを扱っています。
時にコミカルに、また時に暴力的なまでに描かれるその物語は、激情や陶酔、怒りや悲しみなどを描写しながら、その裏に潜む人間心理の本質や感情について探求する試みで、「ユーモアと不条理のドラマ」と呼ぶことができるでしょう。
小泉にとって美術館初個展となる本展では、新作を含む2 作品を紹介します。今後一層の国際的な活躍が期待される、ビデオ・アートの若き駿才による独自の映像世界をお楽しみください。
小泉明郎(こいずみ・めいろう)プロフィール
1976年、群馬県生まれ。現在、神奈川県在住。2002 年、チェルシー・カレッジ・オブ・アート・アンド・デザイン(ロンドン)卒業。2005~2006 年、ライクスアカデミー(アムステルダム)のアーティスト・イン・レジデンス参加。
主な参加展覧会に「メディアリーナ」ゴヴェット・ブリュースター・アートギャラリー(2004 年ニュージーランド)、「アウト・ザ・ウィンドウ」国際交流基金フォーラム(2004 年東京)、「第3 回南京トリエンナーレ」(2008 年中国)など。
「MAMプロジェクト009:小泉明郎」の詳細はこちら>>
http://www.mori.art.museum/contents/mamproject/project009/index.html