2月16日（火）に、「村上隆の五百羅漢図展」における森美術館メンバーシップ・プログラム MAMCイベントとして、「MAMCナイト」と「MAMCアニュアルカクテルパーティー」を開催しました。
まず始めのMAMCナイトは、館長の南條史生によるギャラリーツアーでスタートしました。 「今回の展示のメインは全長100メートルの《五百羅漢図》。そして、それ以外のおよそ30点は新作です。」と南條が作品を紹介している最中、なんと、村上隆さんが現れるサプライズがありました。村上さんの突然の登場に、メンバーの皆さんも大歓声、驚きを隠せない様子でした。
村上さんは「村上隆の五百羅漢図展」が評価され芸術選奨文部科学大臣賞を受賞されました
2012年カタールで公開された《五百羅漢図》は実は未完成で、その完成版は本展が日本で初公開となりました。
絵筆を持った羅漢が村上さん本人ではないか？と語る南條
いつもたくさんのメンバーにご参加いただいているMAMCナイトですが、今回はいつも以上の参加があり、皆さんの「村上隆の五百羅漢図展」への関心の高さが伺えました。
ギャラリーツアーの様子
MAMCナイトの後は、MAMCアニュアルカクテルパーティーを行いました。
MAMCアニュアルカクテルパーティーは、メンバー向けに、年に1回開催しているイベントです。今年は、村上さんのアートカンパニー「カイカイキキ」のプロデューサー、笠原ちあきさんが登壇。カイカイキキの歴史、展覧会やプロジェクトをどのように進めているのかなど、アーティスト村上隆を取り巻く環境について話していただきました。
南條の乾杯で、MAMCアニュアルカクテルパーティーのスタートです
笠原さんは、もともと雑誌の編集者で、15年前に「スーパーフラット」（村上さんが企画した展覧会）の本を村上さんと一緒につくったことがきっかけで、村上さんと共に仕事をするようになったそうです。
現在では200名ものスタッフが働いているカイカイキキですが、当初は10名程の学生ボランティアから始まりました。国内外問わず、当時は現役アーティストが会社を運営するのは珍しかったのですが、自分の想うアートのかたちを届けるためには、会社の設立が必須だったそうです。
カイカイキキプロデューサー、笠原ちあきさん
会期中31万人以上もの方に観ていただいた「村上隆の五百羅漢図展」ですが、皆さんは、カタログのエンドクレジットにたくさんの名前が載っているのをご存じでしょうか？ これは、この展覧会に関わった人たちの名前です。ひとつの展覧会にどれだけの人間が関わっているのかを知ってほしいという気持ちで、カイカイキキでは毎回記載しているそうです。カタログをお持ちの方はぜひご覧になってください。
会場は、ミュージアムレストランTHE MOON。この日のための特別メニューが用意されました
今回は特別に、カイカイキキの草創期から現在に至るまでのストーリー、展覧会、イベントの立ち上げ、思い出に残る裏話など、大変貴重なお話を伺うことができました。美術に精通しているMAMCメンバーの皆さんも、笠原さんの話に刺激を受けた方も多いのではないでしょうか。
カイカイキキ、笠原ちあきさん（左）と森美術館館長、南條史生（右）
次のMAMCナイトは、3月26日（土）より開催の「六本木クロッシング2016展：僕の身体（からだ）、あなたの声」の会期中、4月12日（火）を予定しています。詳細についてはMAMCメンバーズ・エクスプレス（メンバー向けメールニュース）にてお知らせいたします。お楽しみに。
文：今村亜希子（森美術館マーケティンググループ）
撮影：御厨慎一郎
＜関連リンク＞
・MAMCメンバーシップ
・メンバー活動レポート
・「村上隆の五百羅漢図展」
会期：2015年10月31日（土）－2016年3月6日（日）
・「六本木クロッシング2016展：僕の身体、あなたの声」
会期：2016年3月26日（土）－7月10日（日）
・MAMCイベント2016年2月16日開催「村上隆の五百羅漢図展」MAMCナイト&アニュアルカクテルパーティー
