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11月始動!まちと美術館のプログラム「Traveling Inside:ここにある『未知』を旅する」

2021.11.15(月)

2018年から森ビル株式会社と森美術館が開始した「まちと美術館のプログラム:アートが街を表現する」。「循環するコモンズたちの都市」をテーマに開催した1回目のプログラムは、西新橋の街を舞台に「芝家具」に着目し、アーティストによるワークショップやトーク、街なかでの作品展示を行いました。3年ぶり2回目となる今回は、1回目終了後から継続して同地域のリサーチをすすめてきた建築リサーチャーの川勝真一を企画協力に迎え「Traveling Inside」をテーマに実施します。愛宕、新橋、虎ノ門の地域に舞台を移し、2組のアーティストとプログラムを展開します。コロナ禍でも個人で楽しめるユニークな街歩きツアーをアーティストと考えるなど、オンラインでも楽しめるプログラムを実施します。

まちと美術館のプログラム
「アートがまちを表現する:愛宕・新橋・虎ノ門編」
「Traveling Inside:ここにある『未知』を旅する」

自由に旅することが難しい状況でも、私たちは日常ではない、ワクワクするような未知の世界や想像もしなかったような未知の自分と出会うことを期待してしまいます。仮想世界を楽しめるVRやAR、世界中の様子を見ることができる動画サイトは、いま、ここにいながら異なる世界へと私たちを連れていってくれる身近なメディアになりました。本プロジェクト「Traveling Inside (ここにある“未知”を旅する)」では、3つのアプローチ(A|ネットワークとパッチワーク、B|触覚すごろく詣、C|絵葉書的旅のガイドブック)で、愛宕、新橋、虎ノ門という地域のより深い内側へと向かう旅を提案します。普段何気なく通り過ぎている散歩道や通勤路などの見慣れた風景を「未知な空間」に変えます。自分の中にある「未知」を発見する旅にでかけてみませんか?

参加アーティスト
身体0ベース運用法、ワタリドリ計画
開催期間
2021年11月23日(火・祝)~2022年1月23日(日)
展示
本プロジェクトに関するアーティストの取り組みを映像などで紹介します。
展示場所
K2虎ノ門ビルディング
住所:東京都港区西新橋2-17-2
※建物1階のウィンドウ内で展示のため、建物の外からご鑑賞いただけます。
内容
A|ネットワークとパッチワーク
コーディネート:川勝真一
B|触覚すごろく詣
コーディネート:身体0ベース運用法
C|絵葉書的旅のガイドブック
コーディネート:ワタリドリ計画
ウェブサイト
https://commons.mori.art.museum/traveling-inside.html

※関連プログラムなどの詳細は後日告知します。

主催
森美術館、森ビル株式会社
企画協力
川勝真一(建築リサーチャー、RAD)

身体0ベース運用法

「身体0ベース運用法」は染色作家安藤隆一郎による「ものづくりの視点」から考える身体論です。「身体」と「もの」との関わりから生まれる感覚、運動、機能を「0」から見直し、人間が本来持っている「身体」の運用法を見出します。その「身体」とは医学やスポーツといった専門的なものではなく、私たちの身の回りにある「身体」です。身体0ベース運用法はアートが持つ多様なツールを使ってそれを翻訳し、伝えることで、「身体」の消えゆく未来へ向けてその可能性を問い直していきます。2016年活動開始。合田企画2016ワークショップシリーズFreshly MIxed vol.2 にて講師を務める。2017年京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAにて全館をジムに見立てた体験型展示「0GYM」を開催。以降、ワークショップやレクチャーを多数開催。

安藤 隆一郎

染色作家。1984年京都生まれ。京都市立芸術大学工芸科染織専攻修士課程修了。京都市立芸術大学染織専攻講師。
website: https://www.shintai-0-base.com/
Instagram: shintai.0.base

ワタリドリ計画 (麻生知子・武内明子)

画家・麻生知子と武内明子が日本全国を旅して作品の題材と展示場所を探し、制作し、その土地で発表する計画。
2009年の札幌展を皮切りに2021年までに全国 約20カ所で展覧会やワークショップを実施。主な展覧会は、「旅・家・長岡」(新潟県立近代美術館、2009年)、熊本アーティスト・インデックス(熊本市現代美術館、2010年)、「府中見学」 (府中市美術館、2011年)、VOCA2012(上野の森美術館)、「小国旅カルタ」(坂本善三美術館、2012年)、岡本太郎現代芸術賞展(川崎市岡本太郎美術館、2018年)、「絵から旅する大原⇔岡山」(大原美術館、2020年)、「MOTサテライト2020ハイファイブーこころのこえ」(東京都現代美術館、2021年)等。

川勝真一(建築リサーチャー、RAD)

1983年兵庫県生まれ。京都工芸繊維大学工芸学部造形工学科卒業。同大学院工芸科学研究科博士後期課程単位取得退学。建築に関する展覧会のキュレーションや出版、市民参加型の改修ワークショップの企画運営、レクチャーイベントの実施、行政への都市利用提案などの実践を通じ、 建築と社会の関わり方、そして建築家の役割についてのリサーチをおこなっている。現在、大阪市立大学、京都精華大学、摂南大学非常勤講師。主な企画に「アートが街を表現する―循環するコモンズたちの都市―」(森ビル株式会社、森美術館、2018年-2019年)、「PARIS TOKYO - KENCHIKU ARCHITECTURE」(パリ市都市建築博物館、2013年)

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