「カタストロフと美術のちから展」作品紹介#9 アイザック・ジュリアン《プレイタイム》
2018.12.26(水)
アイザック・ジュリアン(1960年ロンドン生まれ、同地在住)
《プレイタイム》
この映像インスタレーションには、ジェームス・フランコやマギー・チャンなど著名俳優が登場します。大きく5つに分けられるエピソードには、ヘッジファンド・マネージャーが全てデータ化され複雑化する金融市場について、アート・アドバイザーとオークショニアが巨大化する美術市場について語ります。一方、2008年に起こったアイスランドの金融バブル崩壊により全てを失った写真家や、子供の養育費を稼ぐためにドバイでメイドとして働くフィリピン人女性も登場し、リーマンショック後の世界における資本の光と影を、多角的に写し出しています。
アイザック・ジュリアン
《プレイタイム》
2014年
3チャンネル・ハイビジョン・ビデオインスタレーション、5.1サラウンド・サウンド
作家蔵
Courtesy: Victoria Miro, London
展示風景:「カタストロフと美術のちから展」森美術館(東京)2018年
撮影:木奥惠三
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