LEARNING

ラーニング　アートを通して体験する・学ぶ

ラーニングは、世界各地で生み出された現代アートを、より広く、より深く、ともに学ぶためのプログラムです。わたしたちはみな、異なる関心や知識、体験を持っていますが、それらを共有しながら、さまざまなアーティストや作品を、その背景にある歴史的、政治的、社会的、文化的な文脈とともに理解していきたいと考えています。

1990年代以降の現代アートの世界では、観客が作品へ積極的に関与する参加型アートやパフォーマンスアートが拡がっています。また、複雑な現代社会に向けてアートに何ができるのかも問われています。一方で、インターネットやSNSの普及は、美術館と観客の関係に双方向的なコミュニケーションをもたらしました。
こうしたなかで、現代美術館がいかに新しい学びの場となれるのかを、ラーニング・プログラムを通してともに考えていきましょう。

展覧会関連

展覧会についての理解を深め、より楽しむためのラーニング・プログラム。アーティスト、キュレーター、専門家がアートや周辺テーマを掘り下げて行くトークプログラムや、美術館スタッフと作品を鑑賞するギャラリーツアーなど、展覧会に合わせてオリジナリティ溢れるプログラムからさまざまな学びを共に考えていきましょう。

コミュニティ

コミュニティにより深く関わる、コミュニティエンゲイジメント・プログラム。さまざまなアプローチからコミュニティとの交流を通してアートをより身近に楽しむ場を創り出します。街を舞台に都市、社会、異分野をアートの視点で紐解くユニークな体験をする「まちと美術館のプログラム」のほか、近隣コミュニティ・特定の関心を共有するコミュニティと行うワークショップなど、体験型のプログラムを一緒に創り出していきましょう。

キッズ＆ファミリー

子どもと家族が美術館を積極的に楽しむラーニング・プログラム。未就学児と家族に向けて美術館を開放する「ファミリーアワー」、小学生のためのワークショップなど、さまざまなプログラムへの参加を通して、共に新たな学びの場としていきましょう。

ユース

ティーンエイジャーに向けた、アートとより深く関わるラーニング・プログラム。アーティストと一緒に、自分の言葉でディスカッションを重ね、考えを深めていくティーンズ・プログラムのほか、アートを通してだからこそ体験できるプログラムで美術館ならではの学びを探していきます。

シニア

「自らをシニアだと思う方」に向けたラーニング・プログラム。豊かな経験や知見をもとに、アートを媒介として、アーティストやさまざまな世代との交流を深めていきます。対話や意見交換を通して自ら新たな学びを見出し、取り組んでいくプログラムです。

アクセス

障がいがある方、ない方が垣根なく参加し、アートを通してそれぞれの経験や知見を共有することで新たな気付きと学びを深めていくラーニング・プログラム。聴覚障がいがある方とない方を対象とした手話を使って展覧会を鑑賞する「手話ツアー」、視覚障がいがある方とない方を対象とした「耳でみるアート」はどちらも参加者との対話から生まれることばを通して意見を交わします。また不定期に障がいを入口としたテーマのワークショップ等も実施します。

スクール

先生と生徒を対象とした学校単位（クラス、部活、有志等）で、美術館または学校で行うラーニング・プログラム。美術館スタッフと展覧会を鑑賞する「とびだす学校ツアー」など、授業の一環にアートを取り入れ、アートを最大限に活用したアクティブ・ラーニング（能動的学修）を提案します。また、先生と美術館スタッフがアートと子どもの学びについて議論するディスカッション・プログラムも行います。

スクール・プログラムは日本文教出版株式会社にご協賛をいただいています。https://www.nichibun-g.co.jp/

シンポジウム、アージェント・トーク

世界各地で意義深く、革新的な活動をしているアーティスト、キュレーター、批評家、活動家などを囲み、今議論すべきアージェントなトピックスを話し合うためのプラットフォーム「アージェント・トーク」。また国際的な関係者を複数集め、そのようなトピックをより広く深く議論していくシンポジウム。国内外で注目されているテーマをアカデミックに議論する場としてさまざまなテーマをとりあげていきます。