EXHIBITION-RELATED PROGRAMS

まちと美術館のプログラム
「碓井ゆい：わたしを形作るもの」（全2日）

「ルイーズ・ブルジョワ展」関連プログラム

森美術館では、「まちと美術館のプログラム」として、ワークショップ「碓井ゆいとルイーズ・ブルジョワ：わたしを形作るもの」を開催します。このワークショップではアーティストの碓井ゆいさんが、参加者とともにブルジョワの作品や制作方法を読み解き、その体験をもとに各自がアート作品を制作します。

ルイーズ・ブルジョワ（1911-2010年）は、1911年にフランス・パリでタペストリーの修復工房を営む両親のもとに生まれました。幼少期から家業を手伝っていたこともあり、多くの作品に布や糸が使われています。ブルジョワは作品を通じて家族や友人との関係、幼少期の記憶、感情など、自分自身を形作るさまざまな要素を表現しました。

本ワークショップでは、碓井さんとともにブルジョワの作品と創作方法を深く理解し、それをヒントに、自分自身を形作る存在や記憶、感情を考察し、作品に表現します。素材には、ブルジョワが使っていたような、思い出の詰まった洋服などの布を使用します。

ブルジョワの作品には、過去の辛い記憶やトラウマも含まれていますが、創作を通じて回復し、希望を見出そうとしたことも事実です。アーティストの作品と制作手法を深く知り、その創作過程を体験することは、参加者一人ひとりがアートの意味や役割について考える貴重な機会となるでしょう。

ご準備いただきたいもの

・普段お使いになっている裁縫道具（針、糸、はさみなど）
・制作に使う「私を形作るもの」を意識するような布地や素材（自分や家族、大切な人が着ていた服、愛着や思い出のある素材など）

出演

碓井ゆい（アーティスト）

日時

第1回　2024年10月27日（日）13:30～16:30
第2回　2024年11月23日（土・祝）13:30～16:30
※全2日のプログラムです
※両日程にご参加ください

スケジュール（予定）

1回目のプログラムで制作を開始し、2日目のプログラムまでの期間に、ご自宅などで各自制作を進めていただきます。

第1回：10月27日（日）

13:30～14:00

ごあいさつ、プログラムの説明

14:00～15:00

「ルイーズ・ブルジョワ展」の鑑賞

15:00～15:45

制作プロセスを確認し、制作するものの考えをまとめる

15:45～16:30

碓井ゆいさんの実演および各自で制作開始

16:30

プログラム終了

16:30～17:00

各自の制作に関して碓井さんへの個別質問

17:00

終了

第2回：11月23日（土・祝）
各自が制作した作品の、制作過程や作品タイトル、内容の発表など

対象

小学5年生から大人まで
※針と糸を使って制作をするワークショップです。
※親子参加可。お申し込みの際にはご一緒に参加される方の全員の名前と年齢を備考欄にご記入ください。
※本展には一部、性的な表現を含む作品や、暴力的に感じられる可能性のある作品が展示されています。入場に際して、事前にご了承いただきますようお願いいたします。

申込期間

2024年9月18日（水）～10月10日（木）

抽選結果

2024年10月18日（金）までに、メールにてご連絡します。

お願い

プログラム中の映像・静止画を記録し、森ビル株式会社、森美術館が運営する公式サイト、SNS、その他広報媒体等に掲載する可能性がございます。

碓井ゆい

手芸の技法や身の回りの素材を使用して、歴史や社会制度を批評的に考える作品を制作している。主な展覧会に、「ケアリング／マザーフッド：『母』から『他者』のケアを考える現代美術」（水戸芸術館現代美術ギャラリー、2023年）、「JAPAN. BODY_PERFORM_LIVE Resistance and Resilience in Japanese Contemporary Art （Padiglione d’Arte Contemporanea、ミラノ、2022-2023年）「フェミニズムズ」（金沢21世紀美術館、2021-2022年）などがある。現在、埼玉を拠点に活動。

主催

森ビル株式会社、森美術館