シンポジウム「いま、なぜ民藝なのか?」
*申し込み終了
「シアスター・ゲイツ展」関連プログラム
日英同時通訳、手話同時通訳付
柳宗悦、濱田庄司、河井寛次郎らが中心となって概念をつくり、1926年から日本で始まった民藝運動。2021年に柳宗悦没後60年を記念した「民藝の100年」展が東京国立近代美術館で開催されたほか、2023年には大阪中之島美術館を皮切りに「民藝 MINGEI―美は暮らしのなかにある」展が巡回するなど、近年、民藝への関心は高まりを見せています。一方、シアスター・ゲイツは民藝を文化的価値再考の象徴として捉え、黒人文化との融合を「アフロ民藝」というコンセプトを通して試みています。
本シンポジウムの第1部では、工芸、デザイン、現代アートといった観点から、民藝が今日の私たちの日常生活や社会にどのような意義をもたらしているのかを考えます。第2部では、アフリカ工芸など、これまで民藝として捉えられてこなかった表現を検証し、現代における民藝の解釈の可能性について議論します。
- 日時
- 2024年5月11日(土)17:00~20:00(開場:16:45)
- ※手話同時通訳をご希望の方は、イベント名を明記のうえ、2024年5月1日(水)までに へご連絡ください。
- 出演
- 第1部:
花井久穂(東京国立近代美術館主任研究員)
深澤直人(公益財団法人日本民藝館館長)
片岡真実(森美術館館長) - 第2部:
小川 弘(株式会社東京かんかん代表)
鷺 珠江(河井寬次郎記念館学芸員)
中村裕太(アーティスト)
德山拓一(森美術館アソシエイト・キュレーター)
出演者プロフィール
花井久穂(はない・ひさほ)
東京国立近代美術館主任研究員。東京藝術大学大学院美術研究科日本東洋美術史専攻修了。近代美術と工芸の領域を横断して研究している。近年の主な企画展に「工の芸術―素材・わざ・風土」(2020年)、「柳宗悦没後60年記念展 民藝の100年」(2021-2022)、「重要文化財の秘密」(2023年)、「生誕120年 棟方志功展メイキング・オブ・ムナカタ」(2023年)など。現在、「ハニワと土偶の近代」展を準備中。
深澤直人(ふかさわ・なおと)
1956年生まれ。国際的に活躍するデザイナー。人の想いを可視化する静かで力のあるデザインに定評があり、現在までに世界を代表する70社以上のブランドのデザインやコンサルティングを手がけている。日用品から電子精密機器、家具や建築、モビリティに至るまで手がけるデザインの領域は幅広く多岐に渡る。デザインのみならず、その思想や表現などには国や領域を超えて高い評価を得ている。「au/KDDI」INFOBAR、「無印良品」壁掛式CDプレーヤーはMoMA(ニューヨーク近代美術館)の永久収蔵品に。「マルニ木工」HIROSHIMAアームチェアは2023年広島で開催されたG7広島サミットにおいて各国首脳が座るチェアとして採用される。イサム・ノグチ賞、米国IDEA金賞、ドイツiF design award金賞、日本グッドデザイン賞金賞など受賞歴多数。ロイヤルデザイナー・フォー・インダストリー(英国王室芸術協会)の称号を持つ。多摩美術大学副学長。日本民藝館館長。2022年、一般財団法人THE DESIGN SCIENCE FOUNDATION設立。
小川 弘(おがわ・ひろし)
東京芸術大学大学院ビジュアルデザイン科卒業。株式会社東京かんかん代表取締役、アフリカ美術専門家。
1975年以降、アフリカ各地を訪ね、仮面、神像、民具、テキスタイルのなどの収集、仮面舞踏などを収録し、古来から引き継がれた宗教に根差す仮面や神像の内から発するスピリチュアルアートの魅力を日本に紹介している。1985年有楽町そごう“アフリカ美術展”をはじめ、日本民藝館、広島県立美術館、福井県立美術館、福井市立美術館、など各地でアフリカ美術展開催。
鷺 珠江(さぎ・たまえ)
1957年(昭和32年)、陶工河井博次、須也子(寬次郎長女)の三女として京都市に生まれる。同志社大学文学部を卒業後、河井寛次郎記念館学芸員として勤務。現在、祖父寛次郎に関わる展覧会の企画や出版、講演会、また資料保存などの研究に携わる。監修・共著『河井寛次郎の宇宙』(講談社刊)、共著『柳宗悦と京都』(光村推古書院刊)、共著『やきものを楽しむ~近現代の陶芸Ⅰ』(小学館刊)など。昨年開館50周年を迎え、記念写真集『河井寬次郎記念館』を企画・編集、京都新聞出版センターにて刊行。
中村裕太(なかむら・ゆうた)
1983年東京生まれ、京都在住。2011年京都精華大学博士後期課程修了。博士(芸術)。京都精華大学芸術学部准教授。〈民俗と建築にまつわる工芸〉という視点から陶磁器、タイルなどの学術研究と作品制作を行なう。
近年の展示・プロジェクトに「チョウの軌跡|長谷川三郎のイリュージョン」(京都国立近代美術館、2023年)、第17回イスタンブール・ビエンナーレ(バリン・ハン、2022年)、「眼で聴き、耳で視る|中村裕太が手さぐる河井寬次郎」(京都国立近代美術館、2022年)、「万物資生|中村裕太は、資生堂と を調合する」(資生堂ギャラリー、2022年)、「MAMリサーチ007:走泥社─現代陶芸のはじまりに」(森美術館、2019年)。著書に『アウト・オブ・民藝』(共著、誠光社、2019年)。
nakamurayuta.jp
- 主催
- 森美術館
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