MAMアートコース09
第9回「現代アートのための理想の空間」
日英同時通訳付、手話同時通訳付
今日の現代アーティストたちは自由に素材や表現方法を選び活動しています。現代アートがアートのためだけでなく、作品や展覧会が現実を映し出し、アートを越えて政治的、経済的な状況を扱うようになり、おのずと作品を見るための方法も変化しています。一方、現代アートを収集・展示するための場は、従来の展覧会場としてだけでなく、空間自体が作品の一部として捉えられるようになっています。本講演では、ビエンナーレなどの国際展が美術館などインスティテューションの代替として機能する現代において、インスティテューションの潜在力、役割やヴィジョンを考察しつつ、現代アートのための空間には何が求められているのかを模索します。
- 日時
- 2010年1月18日(月)19:00~21:00
- 出演
- キム・ソンジョン(キュレーター、SAMUSOディレクター)
- 主催
- 森美術館、アカデミーヒルズ
- 協賛
- UBSグループ
- キム・ソンジョン プロフィール
- 1965年生まれ。ソウル在住のインディペンデント・キュレーター。アートソンジェ・センターのチーフ・キュレーターを務めた(1993-2004年)ほか、2005年のヴェネチア・ビエンナーレ韓国館コミッショナーとして、韓国現代美術を国際的に紹介してきた。2006年以降、現代アートフェスティバル「プラットフォーム・ソウル」を企画し、第6回ソウル国際メディアアートビエンナーレ(2010年)のアーティスティックディレクターを務める。変革を続けますます多様化していくこの社会において、美術館としての課題、そして取り組みもさまざまです。英国を代表するアート機関のひとつ、テートでは今の時代を反映するかのように、FacebookやTwitterなどのSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)、デジタル・メディアなどを活用しながら、新たな観客層へのリーチに積極的に取り組み続けています。
- アートが社会にできること。これからのアートを学びます。
MAMアートコース 2008-2011 - USBとのパートナーシップにより、2008年から3年間にわたるレクチャーシリーズ「MAM(マム)アートコース」を開催。「A:Art(Art)、B:Business(ビジネス)、C:Culture(カルチャー)」の3つのテーマを掲げ、私たちの幅広い関心やニーズにクロスオーバーさせながらアートと社会の関係性を紐解いていきます。