MAMアートコース09
第7回「アートと知的財産権:クリエイティブ・コモンズの新たな役割」
日英同時通訳付、手話同時通訳付
高度情報化時代を迎え、インターネットの活用方法もより能動的になり、また専門家・アマチュアを問わずに表現活動ができるようになりました。そのなかで、知的財産権は保護・強化され、著作権法も表現活動を制限してきました。この問題は作品の画像データを頻繁に活用する美術界でも重要な問題です。クリエイティブ・コモンズは、この情報の流通や知的財産の発展と支援を目指し、著作権を保持しながら一定程度の自由な利用を表示する著作権の新しい考え方を提唱した非営利団体です(2001年設立)。本講演ではクリエイティブ・コモンズの発起人のひとり、ローレンス・レッシグ氏が、クリエイティブ・コモンズの概念とその発展、そして今後の可能性について語ります。
- 日時
- 2009年5月1日(金)19:00~21:00
- 出演
- ローレンス・レッシグ(スタンフォード大学 教授)
- 主催
- 森美術館、アカデミーヒルズ
- 協賛
- UBSグループ
- ローレンス・レッシグ プロフィール
- イエール大学にて法学博士号を取得。最高裁判所の書記ののち、シカゴ大学、ハーバード大学を経て現在はスタンフォード大学にて憲法、契約、サイバー法の教鞭をとる。主な著書に『CODE―インターネットの合法・違法・プライバシー』(1999年)、『コモンズ―ネット上の所有権強化は技術革新を殺す』(2001年)など。
- アートが社会にできること。これからのアートを学びます。
MAMアートコース 2008-2011 - USBとのパートナーシップにより、2008年から3年間にわたるレクチャーシリーズ「MAM(マム)アートコース」を開催。「A:Art(Art)、B:Business(ビジネス)、C:Culture(カルチャー)」の3つのテーマを掲げ、私たちの幅広い関心やニーズにクロスオーバーさせながらアートと社会の関係性を紐解いていきます。