アージェント・トーク012:イスラエル美術の現在
英→日(1方向)の同時通訳付
今年は日本とイスラエルの国交60周年にあたります。「アージェント・トーク012」では、テルアビブおよびニューヨークを拠点にイスラエルの現代アートを国際的に支援する非営利組織「Artis」の創立者であり、サザビーズ・イスラエルの会長でもあるリヴカ・サカー氏を迎え、イスラエル美術の現状についてお話を伺います。Artisは、キュレーターのリサーチのサポートや、アーティストのレジデンス・プログラムを行うほか、各種のプログラムから生まれた企画を展覧会に結実させるなど、様々な活動を通じてイスラエルの現代アートシーンを世界に展開しています。プログラムの後半では、この節目となる今年の春、テルアビブで開催されたIKT(国際現代美術キュレーター連盟)に参加し、イスラエル美術の調査のため同国を訪れた日本の美術関係者からも、同国での調査や体験の報告をしていただきます。
政治的紛争の報道ばかりが目に付いて文化的側面がなかなか表に出てこないと指摘されるイスラエルですが、この機会にあらためてイスラエルの現代美術や文化をめぐる状況について考えます。
- 日時
- 2012年5月24日(木)19:00~20:30(受付開始 18:30)
- 出演
- リヴカ・サカー(「Artis」創立者/理事長、サザビーズ・イスラエル会長)
- パネリスト
- 逢坂恵理子(横浜美術館 館長)、飯田志保子(あいちトリエンナーレ2013キュレーター)、岡村恵子(東京都写真美術館 学芸員)
- モデレーター
- 菅生素子(イスラエル大使館文化部)、土屋隆英(森美術館学芸部 シニア・コーディネーター)
- 主催
- 森美術館、イスラエル大使館
- プロフィール
- リヴカ・サカー(Artis創立者/理事長、サザビーズ・イスラエル会長)
1982年、サザビーズのイスラエル初のオフィスを設立、以来サザビーズ在籍。1994年、サザビーズ・イスラエルのマネジング・ディレクターおよびサザビーズ・ヨーロッパのシニア・ディレクター。2006年5月、サザビーズ・イスラエル会長に就任し、現職。イスラエル・フィルハーモニー・オーケストラ財団、テルアビブ・ヤッファ地区にある困難を抱える若者のための学校「Muzot」、現代美術センターの理事を務めるなど、複数の社会貢献活動に関わっている。ベツァレル美術大学の美術修士課程(MFA)のプログラムやイスラエル博物館のためのイスラエル美術作品の収蔵・購入委員会「ヒア・アンド・ナウ(ここで、今)」の共同委員長。2003年以来、イスラエルのデコラティブ・アーティストを国外にて支援するイスラエル・デコラティブ・アート協会(AIDA)に関与。またテルアビブの国際美術ビエンナーレ「ARTLV」の発起人の一人でもある。とりわけ、イスラエルの現代アーティストを国際的に支援する非営利団体「Artis」の創設者として知られる。 - Artisについて
2004年、ニューヨークに設立、ロサンゼルスとテルアビブを活動拠点にイスラエルの現代アーティストを国際的に支援する非営利団体。アーティスト・コミッション、トークプログラムやイベントの開催、展覧会企画や能力開発に向けた助成制度、美術界のプロフェッショナルやコレクターのための調査旅行、能力育成への取り組み、および独自のウェブサイトなどによるオンライン情報源の充実などを通し、文化理解や文化的対話の促進を目指す。Artisのプログラムは、イスラエルというナショナル・アイデンティティの複雑さを認識しつつ、イスラエルにおける在住・就労経験を持つ、極めて優れた様々なアーティストを支援している。
Artisウェブサイト:www.artiscontemporary.org