SYMPOSIA

国内外で注目されているテーマをアカデミックに議論する場

アージェント・トーク014:
視覚のトリックで現実を問い直す
―レアンドロ・エルリッヒの最新プロジェクト紹介

日英同時通訳付

レアンドロ・エルリッヒは、金沢21世紀美術館の《プール》や、越後妻有アートトリエンナーレ2006での《妻有の家》、瀬戸内国際芸術祭2010における《不在の証明》など、視覚的なトリックを用いた建築的空間インスタレーションでよく知られています。2011年末には東京、日比谷の飯野ビルディング構内で新作《Cloud》を発表、2012年7月29日より開催される越後妻有トリエンナーレにも2回目の参加をしています。
エルリッヒは、人間による現実の空間・世界認識の方法自体を作品として開示することで、その「現実」に切り込みを入れます。すなわち、確固とした「現実」としてわれわれが認識しているものも、視点を変えるとまったく違ったものに見えること、そして創造力を通じて世界の見方を変えることの可能性を提示してくれるのです。彼は、日本が創造力に富んだ国で、3.11以降の復興においてもその創造力は重要な位置を占めていくはずであり、日本的な繊細な感性、そして作品制作を行ううえで「過去」と「未来」を繋ぐことを可能にする日本の革新的な技術力が大きな魅力だと言います。
「アージェント・トーク014」では、自身による作品紹介と共に、人間による現実・世界認識のあり方について、また日本的な感性、創造力、技術力の可能性について語ってもらいます。

日時
2012年7月31日(火)19:00~20:30(受付開始 18:30)
出演
レアンドロ・エルリッヒ(アーティスト)
モデレーター
椿 玲子(森美術館アシスタント・キュレーター)
プロフィール
レアンドロ・エルリッヒ
アーティスト。1973年ブエノスアイレス(アルゼンチン)生まれ、現在ブエノスアイレス在住。2001年の「第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ」に出展した《プール》で国際的に知られるようになり、以降イスタンブール・ビエンナーレ(2001年)、上海ビエンナーレ、釜山ビエンナーレ(2002年)、サンパウロ・ビエンナーレ(2004年)、シンガポール・ビエンナーレ、リバプール・ビエンナーレ(2008年)など数々のビエンナーレに出展。近年の個展にソンウン・アート・スペース(ソウル、2012年)、国立ソフィア王妃芸術センター(マドリッド、2009年)、MoMA/P.S.1コンテンポラリー・アート・センター(ニューヨーク、2008年)など。
申込期間
2012.7.31(火) ~ 7.31(火)
会場
森美術館 展示室内
定員
80名(要予約)
料金
無料(閉館後の開催につき、展覧会はご鑑賞いただけません)
カテゴリー
シンポジウム
対象
一般
タグ
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