ルー・ヤン(上海生まれ、同地在住)は、これまで3Dモデリングやモーション・キャプチャーなどの最新技術を駆使した映像作品を発表してきました。コンピュータゲームや漫画・アニメ、アイドルなどを引用したポップで強烈な表現とは裏腹に、科学から哲学、心理学、脳科学、宗教などを参照しながら「生と死」を主題とする思索的な内容には、現代社会に対する鋭い批評性があります。
本展では、ゲーム上の仮想世界を舞台に現代の物質社会を考察する最新作《物質界の大冒険—ゲームプレイ動画》(2020年)を中心に、制作ドキュメンタリーを含むラインナップでルー・ヤンの作品世界に迫ります。
上映作品
1 《独生独死―Hello World》 2020年 3分25秒
2 《物質界の大冒険―ゲームプレイ動画》 2020年 26分22秒
3 《電磁脳神教―脳制御士》 2019年 10分7秒
4 《陸揚妄想曼荼羅》 2015年 16分26秒
当プログラムは全体約57分で、以下の時間より上映を開始いたします。
10:00、11:00、12:00、13:00、14:00、15:00、16:00、17:00、18:00、19:00、20:00、21:00(火曜日は17:00に閉館します。最終上映回は16:00です)
オンライン特別上映
出品作《独生独死—Hello World》の制作ドキュメンタリー映像を「MAMデジタル」限定で特別にオンライン公開します。
公開期間: 2022年2月18日(金)~5月29日(日)
上映作品:
《独生独死—デジタル・ヒューマン》 2021年 3分2秒
《独生独死—フェイシャル・キャプチャー》 2021年 2分40秒
映像はこちらから:MAMデジタル
作品
ルー・ヤン
1984年上海生まれ、同地在住。中国美術学院(中国杭州)でビデオアートの中国におけるパイオニアであるジャン・ペイリー (張培力)(1957年生まれ)に師事し、2010年に修士号を取得、その翌年には北京のユーレンス現代美術センター(UCCA)でのグループ展に参加するなど、上海を拠点に国際的に活躍。 主な展覧会に、「妄想曼荼羅」フォトグラーフィスカ(ストックホルム、2019年) 、「電磁脳神教—Electromagnetic Brainology」スパイラル(東京、2018 年)、「脳髄天国」木木美術館(北京、2017年)、「妄想曼荼羅」クリーブランド現代美術館(米国、2017 年)などの個展、グループ展に第56回ベネチア・ビエンナーレ(2015年)や第5回福岡アジア美術トリエンナーレ2014など。