出展作家
横溝 静、松川朋奈
本展では、さまざまな女性たちの私的な日常を描いた、2人の女性アーティストの作品を紹介します。横溝静の映像作品《永遠に、そしてふたたび》(2003年)は、引退したイギリス人のピアニスト4人が、自宅でショパンの「ワルツ第10番」を演奏する様子を映し、彼女たちが生きてきた時間を想起させます。一方、松川朋奈の絵画作品は、作家自身と同世代の六本木で働く女性たちへのインタビューをもとに、リアルな日常を断片的に描写することで、そこに潜む彼女たちの不安や悲しみなどの内面を写し出します。
イギリスと日本、文化も世代も全く異なる女性たちに寄り添うアーティストの親密な眼差しを通して、現代社会で生きることを見つめ直す機会となるでしょう。
横溝 静
1966年東京生まれ。近年の個展に「Shizuka Yokomizo」大和日英基金(ロンドン、2014年)、グループ展に「Japanese Photography from Postwar to Now」サンフランシスコ現代美術館(2016年)、「永遠に、そしてふたたび」IZU PHOTO MUSEUM(静岡、2018年)、「シンコペーション:世紀の巨匠たちと現代アート」ポーラ美術館(神奈川、2019年)などがある。
松川朋奈
1987年愛知生まれ。主な個展に「Love Yourself」Yuka Tsuruno Gallery(東京、2019年)、「Artist Meets K urashiki vol.12 松川朋奈」大原美術館(岡山、2016年)、グループ展に「IF ONLY BELLA ABZUG WERE HERE」Marc Straus Gallery(ニューヨーク、2016年)、「六本木クロッシング2016:僕の身体、あなたの声」森美術館(東京、2016年)などがある。